比嘉大吾はなぜ愛されるのか。井上尚弥とは違う「報われないスーパースター」の魅力

サラリーマンの独り言

mutoです。

7/20(月)、比嘉大吾VS増田陸のWBAバンタム級タイトルマッチが行われます。

15連続KO、体重超過…あまりにも濃すぎるキャリア

ボクシングファンなら誰もが知っていると思いますが、比嘉大吾のキャリアは本当に独特です。

デビューから15戦連続KO勝利。

圧倒的な破壊力で世界王者になり、一気にスター街道を駆け上がりました。

ところが、その後に待っていたのは日本人世界王者として初めての体重超過という

前代未聞の事件を起こしてしまいます。

もともとギリギリの階級であったこと、

防衛後、即階級を上げることで最短での複数階級制覇を計画していた、

という事情はあるにせよ、プロとしてははっきり言って失格。

もちろん王座ははく奪。そして試合自体も棄権という形でTKO負け。

普通の選手なら、あそこで終わっていても不思議ではありません。

本人の心情はもちろん、具志堅会長や乃木トレーナーとの関係も、大きく揺らいだはずです。

もちろん、これは外から見ている私の想像ですが。

それでも比嘉はリングに戻ってきました。

階級を上げ、何度も世界戦に挑み続けています。

王座を失ってから、むしろ物語が始まった

不思議なことに、比嘉大吾というボクサーは、王座を失ってからの方が物語性を

増しているように感じます。

初めはなかなかスムーズに身体作れず、結果は出ず。

ただ、そんな中でも泥臭くランキングをあげ、

なんとかバンタム級タイトルマッチに漕ぎつけます。

ただ、そこからはまさかの3戦連続タイトル奪取失敗。

そして全てが激闘。

あと一歩のところで栄光を逃す。

それでも試合が終わると、「やっぱり比嘉の試合は面白い」という声が上がります。

世界王者はたくさんいます。

でも、「次こそは報われてほしい」とここまでファンに思わせる選手は、そう多くありません。

もちろん、本人はそんなドラマを求めているわけではないでしょう。

ただ勝ちたい。もう一度、世界王者になりたい。

その一心で戦っているはずです。

井上尚弥や大谷翔平には感情移入できない

私は比嘉大吾のことを、「報われないスーパースター」だと思っています。

今のボクシング界には、井上尚弥という、とんでもない怪物がいます。

圧倒的に強いし、実績も文句なし。ビジュアルまでも良し。(笑)

尊敬しかありません。

ただ、正直に言うと、私は井上にそこまで感情移入できません。

彼はあまりにも完成されすぎているのです。

毎回、「すごいな」とは思うのですが、「頑張れ」と祈るような気持ちにはなりにくい。

野球で言えば、大谷翔平も同じです。

もちろんすごい。でも、どこか遠い存在なんですよね。

むしろ私が気になってしまうのは、藤浪晋太郎のような選手です。

才能は誰も疑っていないのに、なぜか結果だけがついてこない。

比嘉大吾にも、どこか似たものを感じます。

増田陸戦は意外と相性がいい気がする

そんな比嘉大吾、4回目のバンタム級タイトルマッチの相手は、「神の左二世」と呼ばれる増田陸。

あるYouTubeチャンネルでは、「勝っても負けてもKO決着」と予想していました。

もっとも、そのチャンネルは当たらないことで有名なのですが(笑)。

個人的には、比嘉がいつものようにガチャガチャと前に出て、

接近戦に持ち込めば、十分に勝機はあると思っています。

むしろ、相性は悪くないのではないでしょうか。

逆に、中間距離で増田の左を何発ももらうような展開になると、一気に厳しくなりそうです。

いずれにせよ、今回もまた激闘になる予感しかしません。

ファンだからこそ、無事に引退してほしい

ただ、ボクシングをいつまでも続けられるわけではありません。

30歳という年齢を考えれば、軽量級として決して若くはない。

ファンとしては、いつまでも比嘉の試合を見ていたい。

でも、一人の人間としては、身体が壊れてしまう前に

グローブを吊るしてほしいという気持ちもあります。

報われない男が最後に報われるのか。

それとも、また新たな激闘を積み重ねてしまうのか。

比嘉大吾は、王者以上にボクシングの神様に愛され、そして翻弄されている選手なのかもしれません。

願わくば、その物語が後悔ではなく、最高の形で終わってほしいものです。

今日のところは、以上!

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