mutoです。
先日、近くのショッピングセンターに行ったところ、1フロアが丸ごとnamcoのゲームセンターになっていました。
新しくオープンしたばかりということもあって、せっかくなので久しぶりに入ってみることに。
そして、ちょっと驚きました。
私の知っているゲームセンターと全然違う・・・・
まず、明るい。白を基調とした清潔感のある内装。
昔のゲームセンターを知っている私からすると、この時点でかなり違和感があります。
そしてフロアを見渡すと、プリクラ、クレーンゲーム、そして小学校低学年くらいまでをターゲットにしていると思われる、いわゆる体感型ゲーム。
感覚的には、それだけでフロアの90%くらいを占めています。
正直、知らないゲームばかりでした。
そんな中で、「あ、これは知ってる!」と思ったのがエアホッケー(笑)

ところが、これすら私の知っているエアホッケーと何か違う。
妙にピカピカしていて、格好いい(笑)。音も激しく鳴る(笑)
いかにも「アミューズメントマシン」という感じがする。
いやいや。私が知っているエアホッケーって、もっと地味だったぞ。
白っぽい台の上にパックが浮いていて、それをカンカン打ち合う。
言ってしまえば、ちょっと大きな卓球台みたいなやつだった(笑)。
ゲームセンターそのものが変わっただけではありません。
昔から生き残っているエアホッケーまで、令和仕様にアップデートされている。
浦島太郎にでもなった気分でした。
そして周りを見れば、家族連れが普通に歩いています。
小さな子どもがお父さん、お母さんと一緒にゲームを楽しんでいる。
ゲームセンターって、こんな場所だったっけ?
私が小中学生だった頃とは、ほとんど別の業態になっていました。
私たちのゲームセンターにはストIIがあった
私が小中学生だった1990年代。
ゲームセンターといえば、対戦格闘ゲームでした。

『ストリートファイターII』『餓狼伝説』『サムライスピリッツ』『ワールドヒーローズ』。
そして少し後には『バーチャファイター』
懐かしい。(笑)
↓久々にやりたくなってきた・・・・(笑)
ゲームタイトルを書いているだけで、あの頃のゲームセンターの音が聞こえてきそうです(笑)。
当時は家庭用ゲーム機もありましたが、ゲームセンターはやはり特別でした。
友達と小銭を握りしめてゲームセンターへ行く。上手い人のプレイを後ろから眺める。
そして対戦台では、向こう側に座っている知らない人と戦う。
店によっては1プレイ50円。今考えると結構安い。
勝てばもう一試合。負ければ終わり。
小中学生の財布でも、それなりに遊ぶことができました。
ただし。現在のゲームセンターとは決定的に違うものがありました。
昔のゲームセンターは、とにかくタバコ臭かった
私の記憶にある昔のゲームセンターは、何となく薄暗い。
そして、とにかくタバコ臭い。

ゲームをしている横で、普通にタバコを吸っている人がいました。
筐体の周辺に灰皿が置いてあることも珍しくありません。
そして椅子やゲーム機を見ると、タバコで焦げている。
それも別に珍しくない(笑)。
今考えれば、小学生が遊んでいるすぐ横で大人や高校生がタバコを吸っているなんて、かなり異様な光景です。
でも当時は、「まあ、ゲーセンってそういうところだよね」くらいの感覚でした。
時代というのは恐ろしいものです。
ゲームセンターの奥には不良がいた
そして、昔のゲームセンターにつきまとっていたもう一つの存在。
不良です。
当時のゲームセンターは、学校からもあまり行くことを推奨される場所ではありませんでした。
というより、「ゲームセンターには行くな」と指導されたという記憶があります。
理由はゲームのやりすぎだけではありません。
不良のたまり場になっているゲームセンターもあったからです。
そして奥の方では、いわゆるカツアゲが行われていました。
「金持ってるやろ」「ちょっと貸してや」小中学生からすれば怖い。
今考えると、昔の不良ってちょっと可愛い(笑)
ゲームセンターで格闘ゲームをやりながらタバコを吸う。
そして懐が寂しくなったら、年下の子どもを脅して小銭を巻き上げる。
もちろん擁護するつもりはありません。
ただ、大人になった今振り返ると、やっていることのスケールが妙に小さい(笑)
そもそもタバコだって、本当に吸いたいだけなら家でこっそり吸えばいいわけです。
なのに、わざわざゲームセンターで吸う。
おそらくタバコそのもの以上に、「俺、ワルやで」という姿を見せたかったのでしょう。
ところが、ときどき生徒指導の先生がゲームセンターを巡回してくる。
もちろん見つかる。そして説教を食らう(笑)。
なんか樹液に群がっているカブトムシが一網打尽につかまっているような感覚です。

だってそういうやつが集まっている場所、分かっているんだもん(笑)
今振り返ると、社会から完全にドロップアウトしたアウトローというより、
学校という世界の中でアウトローを演じていた少年たちだったのかもしれません。
大きなゲーセンには「不良の最終形態」がいた
そして少し大きなゲームセンターへ行くと、さらに上の人たちがいました。
『DanceDanceRevolution』に没頭している、オシャレでちょっと怖そうなお兄さん、お姉さんたちです。
これが当時の私には、とにかく眩しかった。
服装も髪型もオシャレ。しかも、めちゃくちゃ上手い。
後ろに人が集まっているのに、そんなことはお構いなし。
華麗なステップを踏みながらDDRをやっている。
当時の私からすると、「不良の最終形態」みたいな人たちでした(笑)。
一言で言うと見た目は安室奈美恵や加藤晴彦の劣化版みたいなお兄さん、お姉さんでした。
「劣化版」と言ったら怒られるかもしれません。
でも当時の私には、本当にそう見えたんです(笑)。

茶髪。細い眉毛。妙にオシャレな服。
そして何より、漂っている「俺たちはお前とは違う世界に住んでいるぞ」感。
「この人たちは、絶対に私の延長線上にはいない」ということも分かりました(笑)。
たぶん向こうから見ても、「お前がこっち側に来ることはない」と思っていたでしょうけど。
もちろん今考えれば、別に不良でも何でもない人が大半だったのでしょう。
流行のファッションをして、友達と遊びに来て、DDRにハマっていた普通の若者たちです。
でも当時の私には、そんな区別はつきません。
怖い。
でも気になるから、少し離れたところから見る(笑)。
今思えば、昔のゲームセンターは不思議な場所でした。
小学生、中学生、高校生、大学生、サラリーマン、不良、そして安室奈美恵さんや加藤晴彦さんの劣化版。
普段なら接点のない人たちが、同じ薄暗くてタバコ臭い空間に集まっていたのです。
誰がいるのか分からない。だからちょっと怖い。でも、それも含めて面白かった。
昔のゲームセンターには、そんな雑多さがありました。
30年後、ゲームセンターから不良が消えた
そして30年以上が経ちました。
久しぶりに入った令和のゲームセンター。
不良はいません。タバコの煙もありません。もちろん筐体や椅子に焦げ跡もありません。
カツアゲを警戒する必要もありません。
店内は明るく、清潔。
そこにいるのは、小さな子どもとその親たちです。
昔は、「子どもだけで行ったらちょっと危ない場所」だったゲームセンターが、
「親が子どもを連れて遊びに行く場所」になっている。
これは結構すごい変化ではないでしょうか。
「昔は良かった」は、本当にそうなのだろうか
年齢を重ねると、「昔は良かった」と言いたくなることがあります。
私だって、ストIIや餓狼伝説に夢中になっていた時代は楽しかった。
50円玉を握りしめて友達とゲームセンターへ行った記憶は、今でもいい思い出です。
あの薄暗くて、タバコ臭くて、誰がいるのか分からない雑多な空間も、今となっては妙に懐かしい。
でも、「昔が楽しかった」と「昔の社会の方が良かった」は別の話です。
タバコの煙の中で小学生がゲームをする。不良に絡まれる可能性がある。学校から行ってはいけないと言われる。
そんな場所より、幼児を連れた親が安心して遊べる現在のゲームセンターの方が、社会としては間違いなく健全でしょう。
「昔は良かった」「最近の日本はダメになった」「世の中はどんどん悪くなっている」
そんな話を耳にすることがあります。
もちろん、悪くなったこともたくさんあるのでしょう。
でも、自分が子どもの頃から現在までを振り返るだけでも、世の中は結構いい方向に進んでいるんじゃないか。
↓世の中は良くなっていることをこれでもか!というほど主張している本です。
そんなことを、ゲームセンターという身近な場所で感じました。
ただし、カツアゲは本当になくなったのか?
……と、ここまで少し真面目に考えていたのですが。
ゲームセンターを歩いていて、もう一つ気づいたことがあります。
ゲーム、高くない?(笑)
私が子どもの頃、格闘ゲームは1プレイ50円で遊べる店もありました。
ところが現在。
子ども向けゲームやクレーンゲームで遊んでいると、100円、200円がものすごい勢いで消えていく。
しかも子どもが言うわけです。
「お父さん、あと一回!」「もうちょっとで取れる!」「次は絶対取れる!」
そして親も、「ここまで使ったんだから……」となる。
100円。200円。また200円。
気づけば結構な金額になっている(笑)。
そこで、ふと思いました。
カツアゲ、本当になくなったのか?
不良から企業へ。カツアゲも進化した(笑)
昔のゲームセンター。不良のお兄ちゃんが「金持ってるやろ」と脅し、小銭を巻き上げる。
令和のゲームセンター。子どもが親に言う。「パパ、あと一回!」そして親が財布を開く。
昔は、不良 → 子ども → 親の金
現在は、ゲームセンター → 子ども → 親の金
……。
結局、形は変わっても構造は変わらないやないか(笑)。
不良による非合法なカツアゲはなくなった。
その代わり、白を基調とした明るく清潔な空間で、かわいいキャラクターに囲まれながら、子どもを介して親の財布から100円玉が次々と消えていく。
カツアゲも随分と洗練されたものです(笑)。
そう考えると、タバコを吸いながら50円の格ゲーをやり、懐が寂しくなったら年下の子どもから数百円をカツアゲしていた昔の不良たちが、なんだか少し可愛く見えてきます。
もちろん、やっていることは犯罪ですけどね(笑)。
30年以上が経ち、不良はいなくなり、タバコの煙も消え、ゲームセンターは親子で安心して遊べる場所になった。
世の中は、確実に良くなった。
ただし。
50円だったゲームは100円、200円になり、昔は不良から財布を守っていた少年が、今では自分の子どもから財布を守っている。
私の財布を取り巻く環境については、30年前からあまり良くなっていないようです(笑)。
今日のところは、以上!



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