まだ3歳なのに──娘が嫁に行く日を考えてしまう父親、という話

サラリーマンの独り言

mutoです。

5歳の長男と3歳の長女を育てています。

子供というのは本当にかわいいものだなと思います。

もちろん毎日が楽しいことばかりではありません。

朝は戦争ですし、休日も自分の時間などほとんどありません。

それでも、ふとした瞬間に「生まれてきてくれてありがとう」と思うことがあります。

特に子供たちが祖父母と楽しそうに遊んでいる姿を見ると、なんとも言えない幸せな気持ちになります。

祖父母にとって孫はやはり特別な存在なのでしょう。

こちらが何かをしたわけでもないのに、

子供たちが元気に走り回っているだけで嬉しそうにしてくれます。

その様子を見ていると、親孝行というのはお金やプレゼントだけではなく、

家族みんなが元気に過ごしている姿を見せることなのかもしれないな、と感じます。

そんな穏やかな時間を過ごしていると、最近ひとつ困ったことに気付きました。

長男はともかく(笑)、長女の将来について考えると妙な気持ちになるのです。

昔は理解できなかった先輩の言葉

実は若い頃、職場の先輩が同じようなことを話していたことがありました。

まだ当時、まだ幼稚園に通っている小さな娘さんの話をしながら、

「将来お嫁に行くと思うと今から寂しい」と言うのです。

当時の私は心の中で思いました。

いやいや、まだ小さいでしょう。

いくらなんでも早すぎますよ、と。

しかし今なら分かります。

あれは決して大げさな話ではありませんでした。

むしろ父親になった今、先輩の気持ちが痛いほど分かります。

結婚などという事象は、まだかけらも見えない

娘はまだ3歳です。

毎日の関心事は、お気に入りのぬいぐるみだったり、お菓子だったり、

保育園で何をして遊んだかだったりします。

結婚などという事象は、当たり前ですが本人の人生の中にまだかけらも見えません。(笑)

しかし不思議なことに、父親の頭の中にはその先の未来が浮かんできてしまうのです。

もちろん具体的な姿が見えているわけではありません。

ただ、遠い霧の向こうにある景色のように、

おぼろげながらその日が存在していることだけは分かるのです。

娘には幸せになってほしいと思います。

誰よりも幸せになってほしい。

素敵な人と出会い、自分の人生を歩み、笑顔で暮らしてほしい。

親として願うことはそれに尽きます。

しかし、その一方で思うのです。

できることなら、その日は来てほしくない、と。

我ながら勝手な話です。

娘の幸せを誰よりも願っているはずなのに、その幸せへ続く道の一部を受け入れたくないのですから。

こんな特大ツンデレ感情を、自分が抱く日が来るとは思っていませんでした。

父親になると時間の流れ方が変わる

子供を持つと時間の流れ方が変わります。

生まれてからの3年間は、本当にあっという間でした。

ついこの前まで抱っこしていたような気がするのに、気が付けば普通に会話をし、

自分の意思を持ち、毎日少しずつ成長しています。

写真フォルダを見返していると、

「えっ、これまだ2年前なの?」と思うことがよくあります。

親にとって子供の成長は本当に早いのです。

成長は嬉しい。それは間違いありません。

しかし、その成長を喜べば喜ぶほど、時間の流れの速さを実感してしまいます。

だから時々、身勝手なことを考えます。

成長は嬉しい。

でも時間は止まってほしい。

父親というのは案外そういう生き物なのかもしれません。

斉藤和義「ウエディング・ソング」は殺傷能力100%の曲である

最近、この曲を聴くと危険です。

若い頃は良い曲だな、くらいの感覚でした。

しかし父親になった今は違います。

特にこの一節。

幸せのその日に 人はなぜ震えて泣く

初めて聴いた頃は、正直そこまで意味を考えていませんでした。

しかし今なら分かります。

耐えることはできません。

涙腺崩壊一直線です。無理ゲーです。

斉藤和義 – ウエディング・ソング [Music Video Short ver.]

考えてみれば当たり前なのです。

結婚式というのは幸せな日です。

誰も不幸になっていません。

新郎新婦は幸せ。親族も幸せ。友人たちも祝福している。

それなのに人は泣く。

なぜか。

嬉しいからです。

そして、それ以上に寂しいからです。

親としては子供の幸せを誰よりも願っています。

しかし、その幸せが子供の巣立ちとセットになっているから厄介です。

娘には幸せになってほしい。

でも、その日が来てほしくない。

そんな矛盾した感情を、この一行だけで表現してしまうのですから反則です。

斉藤和義、あんた、なんていう曲を生み出したんだ……。

今になって分かる義父の凄さ

そう考えると、自分が妻の実家へ結婚の挨拶に行った日のことを思い出します。

義父は終始にこやかに対応してくれました。

今になって考えると、あれはなかなかできることではありません。

自分が大切に育ててきた娘が新しい家庭を築こうとしている。

その場面で笑顔を見せ、温かく迎えてくれるというのは、簡単なことではないと思うのです。

少なくとも、私にはできる自信がない・・・・。

だから今を大切にしたい

もっとも、そんな心配をしている長女はまだ3歳です。

今の悩みは結婚相手ではありません。

好き嫌いなくご飯を食べることや、夜きちんと歯磨きをすることの方がよほど重要です。

そして何より、今はまだ「一緒に遊ぼう」と言ってくれます。

いつまで言ってくれるのかは分かりません。

だからこそ、その時間を大切にしたいと思います。

20年後のことを心配するのは、その時になってからでも遅くありません。

どうせ、その20年は想像しているよりずっと早くやって来るのでしょうから。

未来のことは未来の自分に任せればいい。

ただひとつ確かなのは、今日という日は二度と戻ってこないということです。

だから今日も、娘に呼ばれたら一緒に遊ぼうと思います。

嫁に行く日のことを心配するのは、そのあとで十分です。

今日のところは、以上!

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