mutoです。
今日は試合ではなく
7月23日、新宿・歌舞伎町で開催された井上拓真vs那須川天心2のカード発表イベントについて
書いてみようと思います。
試合に向けての記事はこちら↓
正直、ボクシングのカード発表として、ここまで大規模なイベントは記憶にありません。
「アマプラ、本気だな。」まずそう思いました。
このカードの重要性を考えれば、それだけ力を入れるのも当然です。
ただ、私は現地にいたわけでも関係者でもありません。
YouTubeやSNSなどから見聞きした情報をもとにした感想になりますが……
率直に言うと、
「ものすごく、もったいないイベントだった。」
これが私の第一印象でした。
今日は格闘技ファンとしてではなく、
商品プロモーションでイベントの企画・運営を経験してきた立場から、このイベントについて
感じたことを書いてみます。
屋外でやる意味が感じられなかった
まず最初に感じた違和感はここです。
せっかく歌舞伎町というロケーションを使ったにもかかわらず、
中身は普通の記者会見に近い内容でした。
もちろん、屋外イベントには話題性があります。
でも、その代わりに背負うリスクも大きい。
何よりも真夏の暑さ。突然の雨。風。音響トラブル。
屋内なら気にしなくていい問題が一気に増えます。
だからこそ、屋外で開催する以上は、そのリスクを上回る価値を作らなければいけません。
ライブ感なのか。サプライズなのか。観客との一体感なのか。
そう思わせる演出が必要なんです。
今回のイベントを見ていて、私にはその必然性があまり感じられませんでした。
もし屋外ならではの体験を作れないのであれば、出演者もスタッフも、
そして観客も、真夏の暑さと天候リスクだけを背負ったことになってしまいます。
それはかなり、もったいなかったですね。
イベントは「間」が止まると一気に冷える
イベントは生き物です。
予定通りに進まないことの方が多い。
だからこそ、その場の空気をコントロールする人が必要になります。
今回、一番気になったのがそこでした。
特に印象に残ったのが、「渡嘉敷・竹原・畑山 ぶっちゃけチャンネル」のコーナーです。

私はYouTubeで見ました。
ひどかったです。(笑) もう伝説レベルの事故だったと思います。(笑)
ただ、三人は悪くないと思います。よくやった感すらある。
問題は、あの場を回すMCがいなかったことです。
進行役がいない。
出演者もどう話を広げればいいのか分からない。
観客もどう反応していいのか分からない。
画面越しでも「これは苦しいな……」という空気が伝わってきました。
現場にいた人は、もっと苦しかったでしょう。(笑)
私はイベントをやっていた頃、「会場の温度」を何より気にしていました。
盛り上がる空気。
逆に、一瞬で静まり返る空気。
幸い、私は会場全体が凍りつくような経験はありませんでした。
でも、その怖さはよく分かります。
今回のイベントは、その片鱗を画面越しにも感じました。
天心、あの場で言ってはいけなかった
イベント終了後、那須川天心が運営への不満を口にしたことも話題になりました。
気持ちは分かります。
出演者だからこそ見える問題もあったのでしょう。
でも、あの場で言ってはいけなかった。
文句を言うな、ではありません。
舞台裏で言うべきだったと思います。
一流ホテルや一流レストランでは、お客様の前でスタッフを叱ることはありません。

問題があれば裏で共有し、改善する。
それがプロです。
今回の天心は挑戦者です。
しかも、一度敗れた相手へのリベンジマッチ。
申し訳ないけれど、準主役なのです。
「顔じゃないよ」と天心が文句を言っていましたが、
それがブーメランとして「それは準主役のお前だろ!」という突っ込みになって返ってくる。
という見え方にしかならないわけです。
まぁ、役者にそんなこと言わせたプロデューサー側が一番悪いんですけどね。
世界のアマプラでも難しい。だからRIZINはすごい
今回のイベントを見て、私は二つのことを思いました。
一つは、
「世界のアマプラでも、イベント作りは簡単じゃないんだな。」
ということです。
正直、少しホッとしました。
同時に、少しがっかりもしました。
予算があれば成功する。
有名選手を集めれば盛り上がる。
イベントは、そんな単純なものではないことを再認識しました。
そしてもう一つ。PRIDEから続くRIZINはやっぱりすごい。これを痛感しました。
正直、最近のRIZINのマッチメイクには首をかしげることもあります。
競技レベルだけを見れば、世界最高峰とは言い難い部分もあるでしょう。
それでも、イベントを作る力だけは別格です。
試合までのストーリー作り。入場演出。煽り映像。音楽。照明。リングイン。
空気作りは、本当にうまい。

私は演出という点だけを見れば、
RIZINは世界でもトップクラスのイベントを作る団体だと思っています。
少し大げさかもしれませんが、オリンピックの開会式や閉会式を見ながら、
「演出だけならRIZINチームが担当した方が面白いものになるんじゃないか。」
そんなことを思ったことさえあります。
もちろん、それは私の格闘技ファンとしてのひいき目もあるでしょう。
それでも今回のイベントを見て、RIZINというジャパニーズブランドの強さを改めて実感しました。
失敗ほど学べる教材はない
正直、この発表イベントで、井上拓真vs那須川天心2という最高のカードに、
ほんの少しだけケチが付いてしまったように感じています。
それが何よりも、もったいない。
ただ、ここからです。
9月27日、両選手には万全のコンディションでリングに上がり、
このイベントのことなど誰も思い出さなくなるような、心震える試合を見せてほしいと思います。
そして、Amazon Prime Videoにも、日本ボクシング界にも、
このイベントを黒歴史で終わらせてほしくありません。
今回うまくいかなかったことを一つひとつ検証し、次のイベントへつなげてほしい。
イベントは、生き物です。
だから成功も失敗もあります。
でも、失敗ほど多くのことを教えてくれる教材はありません。
今回の経験が、日本のボクシングイベントをさらに進化させるきっかけになることを期待しています。
そして9月27日は、この発表イベント以上に語り継がれる名勝負になることを願っています。
今日のところは、以上!



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