mutoです。
新年度、新しい部署。
ということで、新しい上司の勧めでストレングスファインダーなるものをやってみた。
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダー(正式名称:クリフトンストレングス)は、
アメリカのギャラップ社が提供している自己分析ツール。
Web上でいくつかの質問に答えることで、
自分の「強み(資質)」を34の要素から分析し、上位の特性を提示してくれる。
人材開発やチームビルディングなど、ビジネスの現場でも広く使われているらしい。
いわば“定番の自己分析ツール”である。
結果は?
- 親密な人間関係を好む
- 合意を求める
- 深く考えることを楽しむ
……。
当たり前である。
「それ、誰でも言えるよね?」という違和感
正直な感想はこれだ。
間違ってはいない。でも、それ以上でもない。
- 人間関係を大事にする → 正しい
- 合意を求める → 正しい
- 深く考える → 正しい
ただ、それは“誰にでも当てはまる話”だ。
思い出した“占い”
この既視感、間違いなく経験している。
昔、友人に誘われて占いに行ったことがある。

金を払って、生年月日や名前を伝え、いくつか質問に答える。
「なるほどですね」と妙に納得した顔で頷かれる。
ここまではいい。
問題はその後だ。
おもむろに取り出される――
水晶だったか、タロットカードだったか、よく分からない“それっぽい道具”。
場の空気だけが急に神秘的になる。
そして、静かに告げられた。
「あなたはとても繊細です」
「人に気を使うタイプですね」
「あなたはとても人間関係で疲れています」
……。
そうじゃない人を私は知らない(笑)
そして思う。
全部、誰でも言える。いくらでも言える。
繊細じゃない人間なんていないし、
気を使わない人間もいない。
人間関係で一度も疲れたことがない人間なんて、まず存在しない。
だからこそ、
「当たっている」ことに価値はない。
このレベルのコメントでお金を取って、占い師を名乗っている人を見て、
本当に良い商売だな、と思った。
就活塾でも同じものを見た
実はこれ、初めてではない。
就職超氷河期を生きた私たちの世代には、
「就活塾」なるものがあった。
私はお世話になっていないが、実際に通っている友人がいた。
ある日、その友人がホクホク顔でこう言ってきた。
「俺、クリエイティブな性格だから制作会社向きらしい」
「分析が得意だからコンサルがいいって言われた」
……。
そのとき、心の底からこう思った。
えー。
制作会社に入ったからといって、
社員全員がクリエイティブな業務に従事するわけではない。
コンサルも同様。社員全員が分析業務に携わるわけではない。
そもそも、
クリエイティブな要素
分析的な要素
こんなものは、どの会社、どの部署にもある。
間違ってはいない。
だが、絶対に芯も食っていない。
それでも、その“それっぽさ”に人は納得し、
そこにお金が発生する。
その構造を見たとき、正直こう思った。
よくできたシステムだな、と。
ストレングスファインダーに戻る
そして今回のストレングスファインダー。
やっていることは違うように見えて、構造は同じだ。
「間違っていないことを言う」
ただ、それだけで成立している。
しかもこれは、サービスとして完成されている。
全世界で同じモデルを展開し、
さらに課金サービスまで用意されている。
メールアドレスを登録しているので、
丁寧な追加分析サービスの案内が次々と届く。
ここまでくると、
もはや完成形である。感服である。
最後に
経験としては、確かに面白かった。
ただ、もう一度やるかと聞かれたら、答えは明確だ。
もう絶対にやらない。
そう心に決めた。
そして――
そういう決心ができたこと自体が、今回得られた唯一のストレングスだった。
今日のところは、以上!


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