「努力すれば夢は叶う」は本当か? みんな思っている本音を40代中盤のおっさんがぶった切る、という話

サラリーマンの独り言

mutoです。

「夢を持ちなさい」「夢に向かって努力しなさい」「諦めなければ、いつか夢は叶う」

子どもの頃から、何度も聞いてきた言葉です。

親も先生も言います。

成功したスポーツ選手や経営者も言います。

夢を持ち、それに向かって努力し、最後には夢を叶える。

非常に美しい構図です。

私も、夢を持つことや努力することを否定するつもりはありません。

むしろ努力は美しいと思っています。

ただ最近、「夢が叶わなかったのは、努力が足りなかったからだ」

という考え方には、少し危険なところがあるのでは?と思うようになりました。

成功者の後ろには、夢が叶わなかった人がいる

たとえばプロ野球選手。

子どもの頃から努力を続け、ついにプロになった選手が、

「夢を諦めなければ、いつか叶う」と言う。

素晴らしい言葉です。

実際、その人は夢を叶えています。

でも、その人と同じように毎日練習して、それでもプロになれなかった人は何人いるのでしょう。

芸能界でも、音楽でも、起業でも、受験でも同じです。

成功した人は表舞台に出ます。

夢が叶わなかった人は、静かにそこから去っていく。

そしてその人たちは言葉を発しない。もしくはそういう人の言葉を我々は拾わない。

だから私たちが耳にするのは、「努力したから成功した」という美しい話にばかりに偏ります。

でも、

「成功した人が努力した」ことと、「努力すれば成功する」ことは全く別の話です。

「夢が叶わないのは努力不足」は本当なのか?

たまに成功した人が、こんなニュアンスのことを言います。

「結果が出ないのは努力が足りないからだ」

非常に力強い。というか、力強すぎる。

もちろん、本当に努力不足だった人もいるでしょう。

もう少し頑張れば届いた人もいると思います。

でも、

夢が叶わなかった人=努力が足りなかった人

としてしまっていいのでしょうか。

では、あなたは人生の夢を全部叶えたのですか?

「夢が叶わないのは努力不足だ」そう語っている成功者がいるとします。

確かに仕事では大成功している。

立派です。

でも、その人にちょっと聞いてみたい。

東京大学出身ですか?

資産何億円という「億り人」ですか?

もう一生働かなくてもいい完全FIREを達成していますか?

住宅ローンは完済していますか?

奥さんは女優かモデルですか?

お子さんも、自分が望んだ通りに育っていますか?

健康状態には何の問題もありませんか?

家族、友人、仕事を含め、人間関係はすべて良好ですか?

英語はもちろん、中国語やスペイン語も自由に話せますか?

ゴルフの腕前はシングルプレーヤーですか?

……ここらへんで止めておきましょうか(笑)

そんな人、いないのです。

まぁ、世界中の人を一人ずつ確かめたことはないですが(笑)

古くはイチロー。

今なら大谷翔平や井上尚弥。

誰もが認めるスーパースターです。

それでも、人生のあらゆる分野ですべてを手に入れている、ということはありません。

そしてもちろん、すべてを手に入れる必要もありません。

私が言いたいのは逆です。

人生には、それだけたくさんの評価軸があるということです。

ところが、「叶わなかったのは努力が足りなかったから」

という理屈をすべてに適用すると、

東大に入れなかった。→努力不足です。

億り人になっていない。→努力不足です。

英語が話せない。→努力不足です。

ゴルフが上手くない。→努力不足です。

……そんなわけないでしょう(笑)

突き詰めれば、全人類が努力不足になってしまいます。

誤解してほしくない。私は努力は美しいと思う

ここまで書くと、「努力なんて意味がない、と言いたいのか?」と思われるかもしれません。

全く逆です。

私は努力は美しいと思っています。何かを成し遂げるためには、多くの場合努力が必須です。

勉強しなければ東大には入れない。練習しなければプロ野球選手にはなれない。

何もしないで夢が叶うほど、世の中は甘くありません。

だから、夢を持てばいい。努力すればいい。簡単には諦めない方がいい。

でも、努力することと、努力に固執することは違う。

とも思うのです。

死ぬほど努力した。本気で目指した。それでも届かなかった。

だったら、別の道へ行ってもいい。

「ここまで頑張ったんだから、もっと頑張らなければ」

と、自分を追い込み続ける必要はないと思います。

矛盾しているように聞こえるのは、自分でも分かっています。

でも、それが事実なのだから仕方がない(笑)

人生なんて、一つの綺麗な教訓だけで説明できるほど単純ではないのでしょう。

最近は「レジリエンス」が大事らしい

最近、人生の成功には「レジリエンス」が重要だ、という話をちょくちょく聞くようになりました。

また横文字です(笑)

分かりやすく言えば、「困難や失敗から立ち直る力」ということだそうです。

(初めからそう言えよ、と思うのですが、外国から入ってきた考え方なので仕方ない 笑)

でも、この考え方は今回の話と非常に相性がいいと思います。

日本には昔から、「石の上にも三年」「雨だれ石を穿つ」といった言葉があります。

苦節を耐え忍び、鍛錬を重ね、簡単には諦めない。

私だってこの価値観は好きです。昭和生まれですから。

そして、決して間違っていないと思います。

でも、そこに固執しすぎる必要もない。

昔は、一度所属した会社や地域、家などのコミュニティーから外れること自体が

大きなリスクだったのでしょう。

だから「逃げずに耐える」という生き方には、大きな意味があった。

でも今は、少し違います。

転職できる。住む場所も変えられる。新しいことを学ぶこともできる。

一度失敗しても、別の場所でやり直すこともできる。

もちろん簡単ではありません。

でも、人生の選択肢が増えたのなら、生き方についての考え方が変わるのも自然だと思います。

「よく頑張った。でも届かなかった」でいい

だから私は、夢が叶わなかった人に、「努力が足りなかった」と簡単に言いたくありません。

もちろん、本当に努力不足だったかもしれない。

あと一年続けていれば届いたかもしれない。

逆に、あと10年続けても届かなかったかもしれない。

そんなこと、誰にも分かりません。

だったら、

「よく頑張った。でも届かなかったな」

でいいじゃないですか。

大切なのは、そこで人生まで終わったように考えないことです。

夢を持つ力。努力する力。簡単には諦めない力。

そして、ダメだったときに立ち直る力。

どれも必要なのだと思います。

夢を持つことは素晴らしい。努力することも素晴らしい。

でも、夢が叶わなかったからといって、その努力まで否定する必要はありません。

夢が叶わなかったことと、人生に失敗したことは全く違います。

夢は人生を豊かにしてくれるものです。

人生そのものを採点するものではありません。

夢を持つ。努力する。

でも、どうしてもダメだったら立ち直る。

そして、また別の石に座ってみる。

私は、それくらいでいいと思っています。

今日のところは、以上!

コメント

タイトルとURLをコピーしました