mutoです。
毎年夏になると話題になる「花火大会」。
しかし近年ではその舞台裏で、ごみ問題・モラル低下・地域への悪影響が深刻化しています。
今回は、花火大会を“持続可能”なイベントに変えるために必要な視点について提案します。
有名花火大会でも起きている「ひずみ」
2024年以降、全国の有名花火大会で以下のような問題が噴出しています。
- 有料化の賛否
- 観客のごみ放置・立ち入り禁止の侵入
- 駅や道路での混雑・違法駐車
- 地元住民からの苦情
- 警備・交通機関・ボランティアの負担増
そもそも「タダで見られる」前提が崩れている
正直に言います。
あれだけ金と手間のかかる大規模イベントを「無料で見せろ」というのは無理があります。
現場では暑さと混雑の中で、警察・鉄道会社・自治体・ボランティアが対応に追われています。
これはもう限界。
イベントというより、**“災害級の群衆コントロール”**に近いのが現実です。


解決策①:高額でも「有料化」を進めるべき
有料化は「金儲け」ではありません。
✅ 本来の目的は:
- 人数制限による混雑緩和
- ゴミ処理や警備コストの公平な分担
- 参加者の意識改革(責任ある観覧者)
「無料だから何してもいい」という風潮は、花火大会そのものの持続性を壊します。
私は思います。
本当に花火を楽しみたいなら、適正な対価を払うのが当然ではないか、と。
解決策②:「1日だけのイベント」はやめて連続開催へ
ほとんどの花火大会は「1日夜のみ開催」。
だからこそ、突発的に人が集中して交通・治安・労務コストが跳ね上がるのです。
✅ そこで提案したいのが:
- 10日〜1か月間の連続開催
- 各日ごとの打ち上げ数は少なめ
- 観客が分散されることで安全性・快適性が向上
もちろん、「少ない打ち上げ数じゃ物足りない!」という声もあるでしょう。
でも、その代わりに
- 地域経済への持続的な貢献
- スタッフの労務負荷軽減
- 環境保全
といった本質的なメリットがあります。
「三方良し」でなければ、花火大会は続かない
商売の基本「三方良し」──
これはイベントにも当てはまります。
- 主催者(自治体・企業)
- 観客
- 地域住民
この三者がすべて満足できる形でなければ、イベントはやがて破綻します。
現状はというと:
- 費用:税金やスポンサー任せ
- 労務:ボランティアや警察が肩代わり
- 利益:一部店舗だけが潤う一過性
誰かが泣く構造は、いつか崩壊します。
「ただより高いものはない」という教訓
花火大会を無料で楽しむ。
それ自体は否定しません。
しかしそれが、住民の生活を乱し、イベント運営者を疲弊させる原因になっているとしたら?
もはや見直す時期なのです。
花火大会に行こうか迷っているあなたへ
- 人混みやトラブルが嫌なら、有料席を検討すべき
- 「無料で見よう」と思う人が多いほど、イベントは持続できない
- 花火大会が本当に好きなら、次世代に残すための行動を考えてほしい
結論:続けたいなら、変えなければならない
花火大会を「風物詩」で終わらせないために、今こそ価値の再定義が求められています。
「ただ見たい」ではなく、
**「どうすれば長く続くか」**という視点を持つ。
その意識こそが、次世代の夏を救うと信じています。
今日のところは、以上!
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