花火大会はもう限界?有料化と分散開催で“夏の地獄”を変える方法、という話

サラリーマンの独り言

mutoです。

毎年夏になると話題になる「花火大会」。
しかし近年ではその舞台裏で、ごみ問題・モラル低下・地域への悪影響が深刻化しています。

今回は、花火大会を“持続可能”なイベントに変えるために必要な視点について提案します。


有名花火大会でも起きている「ひずみ」

2024年以降、全国の有名花火大会で以下のような問題が噴出しています。

  • 有料化の賛否
  • 観客のごみ放置・立ち入り禁止の侵入
  • 駅や道路での混雑・違法駐車
  • 地元住民からの苦情
  • 警備・交通機関・ボランティアの負担増

そもそも「タダで見られる」前提が崩れている

正直に言います。

あれだけ金と手間のかかる大規模イベントを「無料で見せろ」というのは無理があります。

現場では暑さと混雑の中で、警察・鉄道会社・自治体・ボランティアが対応に追われています
これはもう限界。
イベントというより、**“災害級の群衆コントロール”**に近いのが現実です。

あわや大事故 花火大会が開始10分で中止 船上の発射台で暴発 花火師9人観客2万4000にけが人なし(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
3日夜、兵庫県淡路市で開催された花火大会で、打ち上げ花火が筒の中で暴発する事故があった。 この影響で、花火大会は開始から10分で中止となった。

横浜 花火大会の打ち上げ台船炎上 作業員全員救助 1人軽いけが | NHK
【NHK】4日夜、横浜市のみなとみらい地区で開かれた花火大会の会場で、海の上で花火を打ち上げるための台船が炎上し、乗っていた作業員…

解決策①:高額でも「有料化」を進めるべき

有料化は「金儲け」ではありません。

✅ 本来の目的は:

  • 人数制限による混雑緩和
  • ゴミ処理や警備コストの公平な分担
  • 参加者の意識改革(責任ある観覧者)

「無料だから何してもいい」という風潮は、花火大会そのものの持続性を壊します
私は思います。

本当に花火を楽しみたいなら、適正な対価を払うのが当然ではないか、と。


解決策②:「1日だけのイベント」はやめて連続開催へ

ほとんどの花火大会は「1日夜のみ開催」。
だからこそ、突発的に人が集中して交通・治安・労務コストが跳ね上がるのです。

✅ そこで提案したいのが:

  • 10日〜1か月間の連続開催
  • 各日ごとの打ち上げ数は少なめ
  • 観客が分散されることで安全性・快適性が向上

もちろん、「少ない打ち上げ数じゃ物足りない!」という声もあるでしょう。
でも、その代わりに

  • 地域経済への持続的な貢献
  • スタッフの労務負荷軽減
  • 環境保全

といった本質的なメリットがあります。


「三方良し」でなければ、花火大会は続かない

商売の基本「三方良し」──
これはイベントにも当てはまります。

  • 主催者(自治体・企業)
  • 観客
  • 地域住民

この三者がすべて満足できる形でなければ、イベントはやがて破綻します

現状はというと:

  • 費用:税金やスポンサー任せ
  • 労務:ボランティアや警察が肩代わり
  • 利益:一部店舗だけが潤う一過性

誰かが泣く構造は、いつか崩壊します。


「ただより高いものはない」という教訓

花火大会を無料で楽しむ。
それ自体は否定しません。
しかしそれが、住民の生活を乱し、イベント運営者を疲弊させる原因になっているとしたら?

もはや見直す時期なのです。


花火大会に行こうか迷っているあなたへ

  • 人混みやトラブルが嫌なら、有料席を検討すべき
  • 「無料で見よう」と思う人が多いほど、イベントは持続できない
  • 花火大会が本当に好きなら、次世代に残すための行動を考えてほしい

結論:続けたいなら、変えなければならない

花火大会を「風物詩」で終わらせないために、今こそ価値の再定義が求められています。

「ただ見たい」ではなく、
**「どうすれば長く続くか」**という視点を持つ。

その意識こそが、次世代の夏を救うと信じています。

今日のところは、以上!

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