はじめに
RIZINの看板、朝倉未来が「次はタイトルマッチやりたい」と発言しました。
https://encount.press/archives/838071/
いやいや未来さん…直近は確かに2連勝ですが、その前は3連敗ですよね?
しかも2連勝の初戦は、ケガ明けの鈴木千裕が受けてくれた試合。

この状況で**引退撤回からのタイトルマッチ要求(笑)**って…普通の格闘技団体なら鼻で笑われますよ。
1. 朝倉未来の自己評価、高すぎ問題
未来さん、人気や知名度は日本トップクラス。それは誰も否定しません。
でも戦績を見る限り、自己評価高すぎなんじゃないかと思ってしまいます。
UFCやBellatorだったら、ランキング上位を何人も倒してやっと挑戦の話が出る段階です。
「2連勝したし、はいタイトル」なんて、学校で言えば「2回宿題出したから卒業させて」レベル。
格闘技ファンとしては、正直ちょっとイタい発言に聞こえます。
これは前から言っていましたが、やっぱり彼は自己評価が高すぎる・・・。
2. RIZINのベルト、国際的価値ゼロ問題
そもそもRIZINのベルト、国際的にはほぼ価値ゼロです。
なぜなら、王者になっても海外団体からのオファーがあれば、あっさり流出してしまうから。
UFCやONEのように「この団体のチャンピオン=世界トップ」という図式がない。
そして最大の問題は、挑戦者が実力2割、人気8割で決まってしまうこと。
だから海外ファンから見れば、「それってご近所限定のローカル王座でしょ?」という感覚になってしまうのです。
結果として、ファイトマネーの高い方へ王者が流出し、団体の看板タイトルが軽く見られてしまう悪循環が続きます。
3. 修斗の方が“競技”している皮肉
皮肉なことに、日本MMAで最もタイトル運営がしっかりしているのは修斗だと思います。
防衛戦の間隔や挑戦者の選び方など、競技としての筋が通っている。

しかし、その修斗の王者たちが、RIZINという“ビッグプロモーション”に次々と吸われていくのが今の日本MMAの悲しい現実です。
本来なら、RIZINの王者が修斗や海外団体から狙われる構図になるべき。
でも実際は逆で、強豪育成は下部団体任せ、ビッグイベントは話題性重視のマッチメイク…。
正直、これはRIZINだけの問題ではなく、PRIDE時代からあった構図ですが、PRIDEの頃はまだ競技性が今よりマシでした。
4. メイウェザーやパッキャオが来日する理由
そして、この「ベルト価値の低さ」「話題先行」の結果として、どうなるか。
メイウェザーやパッキャオといった世界的レジェンドが、日本を**“高額ファイトマネーのアルバイト先”**にしてしまうのです。

短期的には視聴率も取れるし話題にもなりますが、長期的には「日本のMMA=お金を稼ぎに行く場所」というレッテルが貼られるだけ。
海外ファンの目には「タイトル戦よりエキシビションのほうが注目される国」という印象すら残りかねません。
これでは本気で世界を目指す格闘家やプロモーションにとって、プラスよりもマイナスが大きいでしょう。
5. 榊原CEOの仕事
本来、榊原CEOの役目は「人気選手の自己評価を現実に戻すこと」。

未来さんが「タイトル!」と言っても、「いや、まず千裕とやり直してからな」と言えるのはCEOだけです。
選手の思い込みをうまく束ねられなければ、他の選手のやる気も落ちるし、ファンの信頼も削れます。
6. 世界に舐められない団体になるために
RIZINが本気で世界に食い込みたいなら…
- 挑戦条件を明確にする(勝ち数・相手の格・試合内容)
- 人気優先ではなく実績優先にする
- 国内外の実力者とやらせる(ガチの国際戦を増やす)
- 王者の海外流出を防ぐ契約設計(ベルト価値を守るため)
これをやらない限り、いつまで経っても“国内の人気興行”止まりです。
おわりに
朝倉未来は、もっと自分の立ち位置を冷静に見たほうがいい。
そしてRIZINも、人気者の意向をそのまま通すのではなく、筋の通ったマッチメイクとベルト価値の底上げを進めるべきです。
日本で一番大きいプロモーションの王者が、実は人気というファクターで決まっているという悲しい現実。
私のように30年格闘技を追いかけてきたファンからすると、これは本当に寂しい話です。
今日のところは、以上!
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