mutoです。
自分が実際に読んでよかった書籍を紹介する新シリーズ。
第8回目は「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」
「村西とおる」「豊田章男」に続く、起業家伝記シリーズ3作品目。
「日本にこんなエネルギッシュな男がいたのか!」と思わず感嘆してしまう、まさに時代の風雲児「江副浩正」の一生を記した良本です!
本当に、ぜひ読んでいただきたい。そして自分自身も何度も読み返したくなる一冊です。
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あらすじ、というかざっくりとした内容
東大在学中に「株式会社大学広告」を立ち上げ、いわゆるベンチャービジネス家の走りとなった江副浩正。
のちに社名を「リクルート」と変えた江副は、情報産業という新しい事業そのものを立ち上げた男でもあった。
そして、後年、「リクルート事件」の中心人物となってしまった男でもある。
いろいろな語られ方をする男ではあるものの、一つだけ言えることがある。
今日の我々が生活情報化社会は江副が思い描いていた世界であるという事。
未来が見えすぎた男、江副浩正の実態に迫る!
感想
一言で言えば、昭和後期~平成を駆け抜けた現代版渋沢栄一のような人生。
「リクルート事件」のせいで、なかなか悪いレッテルがぬぐい切れない人物評ではありますが、しょせん起業家というものは大なり小なりある種のいかがわしさはあるものだと思います。
彼の場合は、あまりにも華やかな成功経歴のおかげで、嫉妬という感情に押し流された世論に殺されてしまった感がぬぐい切れないと感じました。
成功と転落は本当に紙一重。
悲しい事実ですが、彼が開拓した情報産業が現代社会の屋台骨であることは間違いがない。
歴史に「もしも」はないですが、もし彼が転落せずにいたのだとすれば、現在世界の中心であるGAFAMは日本から誕生していたと思ってしまう・・。
そんなことを思わせる一冊でした。
どんな世界にも「天才」はいるのだと思いますが、まさしく江副浩正氏は「企業の天才」だったのだと思います。
久々に読み応えのある、素晴らしい本に出合えたと思います。
ちなみに、この本はランニングや家事をしながらaudiobookで読みました。(聞きました)
今なら(21年6月20日現在)、聞き放題タイトルになっていますので、ぜひご利用ください。
心の底からお勧めできる一冊です!
今日のところは、以上!
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