mutoです。
自分が実際に読んでよかった書籍を紹介する新シリーズ。
第6回目は「信長の棺」
以前からタイトルだけは知っていて、いつか読みたいと思っていた本作品。
ちょうど「麒麟がくる」が終わったタイミングであり、自分の中の本能寺熱(?)が高まったので読んでみました。
全てが明らかになっていないからこそ、楽しめる歴史のミステリーの醍醐味が味わえる作品です。
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あらすじ、というかざっくりとざっくりとした内容
織田信長の一代記である「信長公記」の著者である、太田牛一が見た歴史の真実(小説の中の)・・。
本能寺の変により、明智光秀によって討たれた織田信長。
危険が迫る安土城から逃げ出し、柴田勝家を頼ろうとした太田牛一は、突然何者かにより拉致・監禁される。
約10か月後、解放された太田牛一が見たのは、信長を討った光秀を成敗した、豊臣秀吉が天下人となった日本だった。
天下人となった秀吉より、信長の記録を書き残すように依頼された牛一。
記録完成させるため、牛一は元主君の信長について改めて調べつつ、本能寺で果てたものの、最後まで発見されなかった遺体を探し始める・・・。
感想
秀吉出生の秘密や、地下トンネルの話など(詳細は話せません。読んで下さい)、若干こじつけ感が強いすぎる箇所もあるものの、これまで歴史の謎とされてきた「桶狭間の戦いで信長が勝った理由」「光秀が本能寺の変を起こした理由」「秀吉が中国大返しを行えた理由」などはまぁ、あり得る話かな?と思えました。
ちなみに私は本能寺の変の理由はこの本の推測が一番近いのでは?と思っています。
また、いつの間にか天下人になった元同僚の秀吉に対する牛一の心境などは、現代に生きるサラリーマンの私にも十分に共感できるところもあり、興味深かったです。
(そこまで出世した同僚・同級生はいませんが 笑)
そして「歴史は勝者が作る」と言われる通り、最高権力者である秀吉が、己を肯定する為に記録を改ざんさせるところなどは、今も昔も変わらないのだなぁと思いました。
昔のパワハラ、半端ないっすね(笑)
三部作と言われている「秀吉の伽」「明智左馬之助の恋」もぜひ読んでみたいですね。
今日のところは、以上!
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