Youtubeをするアウトローの不思議──“無法者”がルールを守る時代、という話

サラリーマンの独り言

mutoです。

YouTubeが盛んです。
元・現役問わず、スポーツ選手、芸能人、料理人──気づけば誰もがチャンネルを持つ時代。
もはや「石を投げればYouTuberに当たる」と言っても過言ではありません。

そんな百花繚乱の世界で、ひときわ気になるのが**「アウトロー系YouTuber」**の存在です。

アウトローが「こんにちは」って言う世界

たとえば、現役・元を問わず、元ヤンや元反社など“アウトロー”を名乗る人たちが、
今や次々とYouTubeに進出しています。

動画の冒頭はだいたいこうです。

「こんにちは。○○チャンネルです!」

……いや、挨拶してる時点でもう全然アウトローじゃないですよね。

最後は「チャンネル登録お願いします!」

ずいぶんお行儀のよいアウトローです(笑)

定義から見ても、どう考えても矛盾している

Wikipediaで「アウトロー(Outlaw)」を調べてみましょう。

法律を無視する人。無法者。無頼漢。
犯罪などにより法の保護を受けられなくなった人物。

(引用元:Wikipedia|アウトロー

つまり本来の意味では、“法の外”にいる人たちのこと。
だとすれば、プラットフォームの利用規約をきっちり守って動画を投稿している時点で、
もう「法の中」にいます。

無法者が“ルール”に従うというギャップ

冷静に考えると、これはかなり面白い構図です。
かつて「社会から外れた人」が、今やアルゴリズムのルールに忠実に従っている
バンされないように言葉を選び、広告収入を計算し、コメント欄の炎上を恐れる──。

つまり、“反社会”がいまや“社会の中で最もルールを気にする人種”になっているのです。

現代のアウトローは「法」ではなく「評価」に縛られている

もうひとつ面白いのは、かつての「法外追放」が、
今では「バズらない」という形で再現されていること。

昔は法の外に出ることが罰だった。
いまは“おすすめに出ない”ことが罰。

それって、新しい意味での社会的制裁じゃないでしょうか。

現代のアウトローはアルゴリズムの奴隷

結局のところ、
現代のアウトローは“法”ではなく、“アルゴリズム”に支配されています。

動画の最初に「こんにちは」と言い、
最後に「チャンネル登録よろしくお願いします」と言う──
これほど秩序に忠実な“無法者”はいません。

現代社会って、本当に面白いですね。

今日のところは、以上!

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