PL学園といえば、YouTubeのプロ野球OB座談会で鉄板の“理不尽なしごき話”。
エンタメとしては面白いのは事実ですが
「だから強かったんだ!」とドヤ顔で語る人は多い……本当にそうでしょうか?
数字と実態を見れば、その神話はあっさり崩れます。
PLは“常勝”どころか、スター頼みの強豪校でしかなかったのです。そして、校風とOB体質には笑えない闇があるような気がします。
優勝回数のリアル
PL学園の甲子園優勝回数は、春3回・夏4回の合計7回です(出典:Wikipedia「全国高等学校野球選手権大会 歴代優勝校」)。
高校名 | 春 | 夏 | 合計 | 備考 |
---|---|---|---|---|
中京大中京(愛知) | 4 | 7 | 11 | 夏の優勝最多 |
松山商(愛媛) | 5 | 5 | 10 | 四国の名門 |
東邦(愛知) | 5 | 1 | 6 | 春の優勝最多 |
大阪桐蔭(大阪) | 3 | 4 | 7 | 平成・令和の覇者 |
PL学園(大阪) | 3 | 4 | 7 | 80〜90年代黄金期 |
数字だけ見れば確かに名門ですが、「PLだけが別格」というわけではありません。
スターがいなけりゃ勝てない現実
PLが全国制覇したのは、ほぼ桑田真澄・清原和博のKKコンビか、その直後の人材バブル期だけ。

スターが抜けた途端、しごき文化は残っても優勝はできませんでした。
勝因はスター選手の存在であって、理不尽な上下関係ではなかったのです。
謎ルールと理不尽エピソード
当時のPLには「1年奴隷、2年人、3年神」という意味不明なヒエラルキーが存在。
しかも高校生の分際で付き人制度まで導入されていました。実力主義のスポーツのはずが、完全に年功序列の村社会スタイル。
さらに意味不明なルールとして、
- 1年生は調味料禁止(料理は味付けなし)
- 先輩の料理は味を変えて食べる
- シャンプー使用禁止
……と、野球の上達とはまったく関係のない制限が多数。これで勝てるわけがありません。
謝るべきは監督だけじゃない
優勝できなかった年、あの校風を黙認してきた監督・コーチ陣は、最下層の1年生に「すまん、変な伝統に付き合わせた」と謝るべきだったと思います。
そしてしごきをしていた上級生たちも同罪です。
勝てなかったうえに、後輩の時間と未来まで奪ったのですから。
OB体質の闇
当時のOBは「だから強かった」といまだに美談として語る人が多い気がします。
でも、本来なら「あれは恥ずかしかったし、俺たちの代で止められなかったことは恥だ」と言える人が1人ぐらいいてもいいはず。
そういう声がほぼ出てこないのは、あの組織の闇だと思います。
きっとOB会では、今も先輩風吹かせる老害が幅をきかせているのでしょう(知らんけど)。
締め
PL学園の強さは“しごき”じゃなくて“スター”がいたから。
残酷ですが、これが事実です。
今日のところは、以上!
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