【平良達郎 UFC戴冠ならず】テイクダウンは取れる。でも削れない――世界最高峰の残酷さを見た夜

サラリーマンの独り言

mutoです。

2026年5月10日、UFCフライ級タイトルマッチ。
平良達郎が、王者ジョシュア・ヴァンに挑みました。

日本人初のUFC王者誕生。

その瞬間を、本気で期待していた格闘技ファンは多かったと思います。
私もその一人でした。

前戦のブランドン・モレノ戦が本当に素晴らしかったですからね。

「これは本当に行けるんじゃないか?」

そんな空気が確かにありました。

しかし、世界最高峰はやはり甘くありませんでした。

1R、「これは行ける」と思った

試合開始直後、平良はかなり良い入りを見せました。

綺麗にタックルを決め、何度もテイクダウンを奪い、マウントまで取る。

1R中盤で、「これはフィニッシュできるのでは?」と感じた人も多かったのではないでしょうか。

実際、平良のやりたいこと自体は出来ていました。

問題はそこからでした。

テイクダウンは取れる。でも削れない

ヴァンを削り切れなかった。

漬け込むほどキープはできず、かといってそこから打撃で削ることもできず・・・。

そして立たれる・・・・。

そしてヴァンは2R以降ギアが上がっていく。

ジャブの精度とプレッシャーが上がっていったように見えました。

  • フィジカル
  • 心肺
  • スクランブル能力
  • 被テイクダウン耐性
  • ダメージコントロール

そういったMMAとしての総合力が、とんでもなく高かったということなのでしょう。

想像以上だったヴァンの“重さ”

今回の試合、ヴァンのジャブがキレキレでした。

平良も、要所要所でしっかり打撃を当てていました。

ただ、それでも明確に違った。

一発一発の“重み”というか、“殺傷能力”が違ったんです。

同じ1発でも、ヴァンのパンチは平良の動きや表情を確実に変えていく。

一方で、平良の打撃は当たってもヴァンが前に出てくる。

その差は、画面越しでもかなり伝わってきました。

特にヴァンのジャブは厄介でした。

2R後半からは平良の顔がどんどん腫れ始め、出血も目立つようになっていきました。

3Rはかなり危険だった

正直、3Rは止められてもおかしくなかったと思います。

平良の顔面はかなり崩れ始めていましたし、スタンドではヒット差も広がっていました。

それでも4Rに盛り返したのは本当に凄かったですね。

「まだ行けるか?」

そう思わせる意地がありました。

ただ、冷静に見るとダメージ差はかなり大きかった。

そして迎えた5R、最後はTKO。

もちろん「まだ出来た」という見方もあると思います。

ただ、あの流れから逆転まで持っていけたかと言われると、

正直無理ゲーだったと思います。

モレノ戦で見た“夢”

だからこそ、今回の敗戦は余計に悔しいんですよね。

前戦のモレノ戦は、本当に完成度が高かった。

距離管理、カウンター、組み、冷静さ、トップコントロール。

すべてが高レベルで、「日本人でもUFC王者に届く時代が来たのでは」と本気で思わせる内容でした。

だから今回、多くのファンが平良戴冠を信じていました。

でも今回待っていたのは残酷な事実。

削り切る力、壊す力、5Rを戦い抜く力、ダメージ戦を勝ち切る力。

そこまで求められるのがUFC王座戦なのだと、改めて感じさせられました。

“あと少し”なのに、その数センチが遠い

今回の試合を見ていて、一番苦しかったのはここかもしれません。

平良は、もう「全く通用しない」場所にはいません。

むしろ間違いなくトップコンテンダー。

世界最高峰の舞台で、王者相手にテイクダウンを取り、マウントまで奪う。

普通に考えれば、とんでもないことです。

実際、日本人MMAはここまで来ました。

でも――

あと少しが届かない。

あと数センチ。

その数センチが、とてつもなく遠い。

今回の試合は、その現実をこれ以上なく見せつけた気がしました。

夢の“日本人対決”は消えた。でも、まだ終わりじゃない

そして今回、多くの格闘技ファンが夢見ていた“その先”の景色がありました。

もし平良が今回戴冠し、さらに堀口恭司がマネル・ケイプ戦を突破すれば、

日本人初のUFC王者に、日本人が挑戦者として挑む――

そんな漫画のようなシナリオが現実になる可能性があったのです。

正直、あまりにも出来すぎた物語でした。

だからこそ、今回の敗戦は本当に悔しい。

もちろん、まだ終わったわけではありません。

堀口にはまだ大勝負が残っていますし、平良もまだ若い。

ただ、今日のヴァンを見てしまうと、「UFC王者」という壁の高さを嫌でも感じさせられました。

それでも――

格オタの夢は醒めない・・・・・。

頼むぞ、堀口!

今日のところは、以上!

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