mutoです。
年末、リヤドで開催された
ファイト・オブ・サムライ。
今さら視聴しました。
結論から言います。
事情を踏まえても、このイベントは不発だった。
井上尚弥も中谷潤人も、試合の出来は良くなかった。
それが、私の率直な評価です。
なぜ「年末・リヤド」だったのか
この興行は、純粋なボクシングイベントではありません。
- サウジアラビア主導の国家プロジェクト
- リヤド・シーズンの一環
- 競技性よりもブランディング重視
- 中身より「見た目の派手さ」
求められていた役割は明確でした。
- 日本人スターの集結
- 「サムライ」という分かりやすい記号
- 無敗の王者が揃って勝つ“絵”
この空気を、井上尚弥も中谷潤人も、確実に意識しすぎていた。
そう感じました。
すべては「次」に繋げるためのイベント
ファイト・オブ・サムライは、
単体で完結する興行ではありません。
- 二人が順当に勝つ
- 無敗を維持する
- 次戦へ繋ぐ
その「次」とは何か。
5月、東京ドーム。
日本人・無敗同士によるタイトルマッチ。

この前提がある以上、
年末のリヤドは完全に通過点でした。
固くなるのは理解できる。だが、評価は別だ
- ケガはできない
- 負けられない
この条件下で試合が固くなるのは、理解できます。
ただし――それを踏まえても、内容は擁護できない。
これが正直な感想です。
井上尚弥 vs ピカソ
──それでも最強王者であることは揺るがない

井上尚弥 vs ピカソ。
まずは厳しく言います。
- 崩しきれなかった
- 決定的な局面を作れなかった
- 見ていて「来た」と思う瞬間がなかった
巷で言われているほどピカソが特別ディフェンシブだったとは、私には見えませんでした。
ピカソが良かったというより、井上が崩しきれなかった。
――ただし。
それでも、評価を誤ってはいけません。
トップコンテンダーとの一戦を、フルマークの3-0で下している。
本調子ではない。
万全とも言えない。
それでも負ける気配は一切なく、試合を支配し続けた。
つまり、
調子が悪くても、明確に勝つ。
この一点で、
井上尚弥が誰の目から見ても最強王者であることは、
改めて証明されました。
中谷潤人 vs エルナンデス
──勝ったが、評価を落とした一戦
対して、
中谷潤人 vs エルナンデス。

こちらは、さらに評価が低い。
序盤は
「KOは時間の問題」
そう感じさせる流れでした。
しかし中盤~後半は完全に取られていた。
- 距離を潰され
- 手数で押され
- 主導権を失う
各方面の識者も指摘していますが、
3-0のジャッジには正直、疑問が残る。
内容だけを見れば、
中谷の初黒星が妥当ではないか?
それが率直な感想です。
スーパーバンタム初戦という事情を踏まえても
もちろん事情はあります。
- スーパーバンタム級初戦
- 階級の壁
- 調整の難しさ
ただし、それを差し引いても、
不安の方が大きく残った。
「最強王者」と「無敗の挑戦者」の差
ここで、両者の立ち位置の違いがはっきりします。
- 井上尚弥
- 出来が悪くても評価は揺るがない
- なぜなら、最強であることが証明済みだから
- 中谷潤人
- 出来が悪いと、そのまま疑念になる
- なぜなら、まだ証明の途中だから
中谷は、
- 長身
- 手足が長い
- 中距離支配型
という、いかにも現代的な体格をしています。
ただし、
- 距離を詰められると弱い
- 回転の速い連打に脆い
この特徴は、
井上尚弥と最悪の形で噛み合う。
正直、今やって勝負論になるのか?
もう5月に向けて動いている。
それは間違いないでしょう。
ただ、年末のリヤドを見終えた今、
私の中に残っているのは期待より疑問です。
このタイミングで、本当に勝負論になるのか?
それほど盛り上がるのか?
無敗対決という言葉だけが、
少し先行しすぎている気がしてなりません。
本番は5月。だが、評価はリセットされない
5月、東京ドーム。
そこで求められるのは、
- 演出ではなく中身
- ストーリーではなく勝負
- 無敗という肩書きではなく実力
私はまだ、信じきれていません。
だからこそ――
リングの上で、すべてを覆してほしい。
ファイト・オブ・サムライは忘れられてもいい。
次の一戦は、忘れられない試合であってほしい。
それが、このカードに対する
私の正直な気持ちです。
今日のところは、以上!


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