mutoです。
「くにおくん」と聞いて、心のどこかに“熱いもの”がこみ上げてくる人は、間違いなく昭和後期〜平成初期のファミコン世代です。
ツッパリ、不良、ケンカ、根性。
……って言うと、なんか怖そうに聞こえるのに、なぜか当時の小学生たちは夢中でコントローラーを握っていた。
なぜか?
理由はシンプルで、
「硬派なテーマ」×「2頭身キャラ&ひらがな名前」×「ちょっとバカっぽいスポーツ大会」
この組み合わせが、絶妙すぎたんです。
■くにおくんシリーズって、そもそもどんなゲーム?
「熱血硬派くにおくん」は、1986年にアーケードゲームとして登場し、その後ファミコンで爆発的ブームを巻き起こしたアクションゲームシリーズです。

主人公の「くにお」は学ラン姿の熱血高校生。
ツッパリのようで義理堅く、弱い者を見ると放っておけない――そんな“昭和の硬派ヒーロー”として、多くの作品で活躍します。
くにおくんシリーズの特徴はこんな感じです:
- アクション・スポーツ・格闘・RPG要素などジャンルが超豊富
- 2頭身キャラのコミカルなデザイン
- 必殺技がとにかくド派手(現実無視の超ムーブ)
- ケンカや抗争なのに、どこか笑える空気
- 1人でも楽しいけど、みんなで遊ぶと爆発的に面白くなる
この“硬派なのに笑える”“不良っぽいのに親しみやすい”世界観が当時の子どもたちに刺さり、ファミコン時代を代表する長寿シリーズへと成長していきました。
■ツッパリなのに“怖くない”。むしろ親しみしかない世界観
当時はまだ、ビーバップハイスクールや横浜銀蝿の影響で「ツッパリ文化」が世の中に強く残っていました。
とはいえ、小学生の私には不良なんて正直ちょっと怖い存在だったんですよ。
ところがくにおくんは――
- キャラは2頭身でかわいい
- 名前は「くにお」「りき」「ごうだ」など全部ひらがな
- 表情もどこかユルい(怒ってもかわいい)
だから世界観は不良なのに、怖さゼロ。
むしろ「なんかカッコいいお兄ちゃん」みたいな感覚で、すっと心に入ってきたんです。
■ツッパリ達が命を懸けてやってるのが「ドッジボール」という奇跡のギャップ
私が最初に遊んだのは『熱血高校ドッジボール部』。

ゲームを始めた瞬間に思ったのは、
「え、ツッパリなのにドッジボール!? しかも全力!?」
このギャップがもう最高でした。
ただのドッジボールじゃありません。全国の高校が命懸けで戦う世界観で、
スーパープレイどころか、物理法則を無視した必殺技が飛び交う。
◆代表的な必殺ショット
- スネークショット:曲がる曲がる!相手を翻弄してぶつける快感
- ブーメランショット:一度画面外に飛んでいって戻ってくる謎軌道
当時はネットも攻略本もない時代。
「どうやったら出るんだ!?」と友達同士で研究しながらワイワイ遊んでたんですよね。
この感じ、まさに「昭和ゲームの醍醐味」でした。
■熱血物語と大運動会──友情・裏切り・そして爆笑
「くにおくん」といえばやっぱり『ダウンタウン熱血物語』。
くにおとりきが仲間を助けるために他校へ殴り込みに行く、いわゆる学園抗争ストーリーです。
と言っても、暗い雰囲気は一切なし。
パンチもキックもあるけど、どこかコミカルで、ゲーム全体の空気は明るい。
「誰かのために拳を握る」という筋の通し方が、子ども心に刺さったんですよね。
さらに人気を押し上げたのが『熱血行進曲 大運動会』。
- 体育祭なのに殴る蹴るは当たり前
- 裏ステージで待ち伏せ攻撃あり
- 最後は友情崩壊、でも終わったら笑顔でまた次の試合!
この「何でもありのカオス感」が、本当にクセになる面白さでした。
たぶん、私と同世代の人、リアルにマッハパンチをやったでしょ?
白状しなさい(笑)
■そして伝説へ──最高傑作「時代劇だよ全員集合!」
私が一番ハマったのがこの作品。

くにおくんは「くに政(くにまさ)」となり、舞台は江戸時代っぽい世界。
ストーリーは完全に任侠もの。
「おのれ、ごうだ一族…許さねぇ!」みたいな復讐劇が始まるのに、キャラは2頭身。
このギャップがたまらない!
しかも舞台となる国名が、
- えぞ
- りくちゅう
- するが
- ひぜん
といった旧国名なんです。

社会の授業で「旧国名を覚えましょう」と言われたら眠くなるのに、
くにおくん経由だと普通に覚えてしまう。
「ゲーム=最高の学習ツール」説を体現する作品でした。
正直、この発想を出した開発者は天才というより、もはや“時代を作った人”レベルです。
🔥ここからが令和パート:「くにおくんは今でも遊べる」って知ってました?
そうなんです。
くにおくんシリーズは、令和の今でもバリバリ現役!
しかも、Nintendo Switchやレトロフリークなどで、当時の名作をそのまま遊べるんです。
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懐かしさで終わらせるのはあまりにももったいない。
今こそもう一度プレイして、“あの頃のエネルギー”を取り戻す時代です。
🎮最後にひと言
「くにおくん」は、昭和の不良でもなく、ただのアクションゲームでもありませんでした。
全力でふざけて、全力で戦って、全力で笑う。
そんな“熱”が詰まったシリーズです。
もしこの記事を読んで、少しでも心がザワッとしたなら――
それはあなたの中の「熱血」がまだ生きているということです。
今日のところは、以上!
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価格:4378円 |
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