mutoです。
1980年代、子どもたちの心を虜にしたのはロッテのビックリマンチョコ。

スーパーゼウス、シャーマンカーン、ヘッドロココ──キャラクターが語られ、シールを集め合う文化が一世を風靡しました。
その絶対王者に「プロレス」という熱狂ジャンルを掛け合わせて真正面から挑んだのが、カネボウのガムラツイスト。
「ビックリマンの仕組み + プロレス」──安直な発想とも言えるけれど、あの時代だからこそ「これでいけるだろう!」と思われたアイデアでした。
ガムラツイストの仕掛けと子ども時代の思い出
ガムラツイストには、遊び心を感じる仕掛けがありました。
- 2枚重ねシール:めくる楽しさを演出。しかし、何度も剥がしているうちに 手あかやほこりでベタベタに汚れるのは避けられず。
- 強い光で浮かび上がる隠しデザイン:私も知らずに屋外でめくって、突然デザインが浮かび上がって大興奮した記憶があります。「魔法みたいだ!」と思ったものです。
ただ、これらギミックは面白かったものの、肝心のキャラクターやストーリーが記憶に残らないという致命的な弱さをカバーできませんでした。

数字で見る!ビックリマンとガムラツイストの差
両者を比較すると、勝敗は歴然でした。
- 販売年数と持続力
・ビックリマン:1977年から40年以上続くロングセラー。
・ガムラツイスト:1987年に登場も短命に終わる。 - 販売規模
・ビックリマン:最盛期には年間4億個という爆発的販売数。
・ガムラツイスト:公的データはほぼ残っていない。 - 展開力
・ビックリマン:アニメ、ゲーム、復刻版、コラボなど多面的に拡張。
・ガムラツイスト:アニメ化は果たしたが広がりは限定的。 - 中古市場の価値
・ビックリマン:旧シールは今でも数万円〜百万円級で取引。
・ガムラツイスト:ヤフオク落札平均価格は約 3,500円前後。特定キャラの美品で数千円クラスの取引もあるが、市場規模は小さい。
背景にはもちろんプロレス黄金期があります。
新日の「闘魂三銃士」、全日の「四天王」、UWF、FMWといった団体が熱狂を巻き起こした時代。
「ビックリマンの仕組みにプロレスを掛け合わせれば絶対売れる!」と考えられたのも納得です。
でも、最終的には持続力・世界観・展開力・市場価値のすべてでビックリマンに届かなかったのです。
僕の「天邪鬼エピソード」
そしてこれは個人的な話。
当時の僕は天邪鬼気質で、みんながビックリマンに熱狂する中、おこづかいを全部ガムラツイストにつぎ込みました。
「いや、そのうち価値が出るのは俺だ」って本気で思ってたんです。
……結果? 全然そうはなりませんでした(笑)。
そして不思議なことに、この「2番手に賭ける」性格は30年経った今でも変わってません。
そして最後には「やっぱ本家にしとけばよかった」と後悔するパターンも、きっちりお約束で(笑)。
ドキドキ学園というもう一人の挑戦者
ガムラツイストと同じく、もう一つの挑戦者がいました。
それが**「ドキドキ学園」**です。

こちらも「シール食玩×独自の世界観」で攻めましたが、結局はガムラツイストと同じ運命。
今でもシールは取引されていますが、ビックリマンのように語り継がれる存在にはなれませんでした。
結果は……一緒(笑)。
~挑戦者としての記憶~
ビックリマンは圧倒的な王者でした。
でも、ガムラツイストもドキドキ学園も、果敢にその王者に挑んだチャレンジャーです。
僕にとってガムラツイストは「敗北者」ではなく、子ども時代の天邪鬼な自分を映す鏡。
そして、あの敗北の記憶すら愛おしい。
だからこそ、ガムラツイストもドキドキ学園も、忘れてはいけない“挑戦者”なんです。
今日のところは、以上!
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