mutoです。
1994年、コナミから登場した恋愛シミュレーションゲームの金字塔──「ときめきメモリアル」。
PCエンジンで発売され、翌年にはPlayStationやスーファミにも移植。シリーズ累計では20作以上、関連グッズの売上は100億円を超えるという“90年代の社会現象”となった作品です。
プレイヤーは高校生活3年間を送りながら、勉強・運動・芸術などのパラメータを上げ、イベントや会話で好感度を積み重ね、最後は“伝説の樹の下”で告白されることを目指す──いわゆる「恋愛シミュレーション」の原点的存在でした。
当時110万本以上を売り上げた実績は、単なる懐ゲーではなく時代を代表するコンテンツだったことを示しています。
スーファミでドはまりした高校時代
そんなときメモを、私が初めてプレイしたのはスーパーファミコン版。高校1年生の時でした。
彼女、というか女性に飢えていた当時の男子高校生には刺激が強すぎるゲーム。
今思えばすごろくのような単純な仕組みですが、狂ったようにやり込んでいましたね。
スクールカーストという残酷さ
当時はまだ「スクールカースト」なんて言葉は存在しませんでした。

でも、概念としては確かにあったと思います。
(スクールカースト、なんて適格で残酷な言葉……これ考えた人、悪魔でしょ。)
そして、もしその残酷な言葉が当時あったなら──私は間違いなく最下層にいました。
だからこそ、ときメモのような“疑似恋愛シミュレーション”に救われたんだと思います。
ゲームの内容と進め方
ときメモは、ただ女の子に話しかけるだけの単純なゲームではありません。
高校生活3年間をシミュレーションしながら、勉強・運動・芸術などのパラメータを上げることが重要でした。
テストで良い点を取れば頭の良いキャラに近づけるし、運動を頑張ればスポーツ系ヒロインとの距離が縮まる。部活やイベントでフラグを立てていき、最後は“伝説の樹の下”で告白される。
さらに特筆すべきは爆弾システム。
ひとりの女の子ばかり追いかけると、他の女の子に爆弾が付き、放置すると悪評が広まる。
また、電話でのデートの誘いに断られた時のダメージは、現実以上にキツかった……。
そして期末テストや文化祭、体育祭などのイベントも多彩。
正直、中間や期末テスト以上に恋愛を研究していた気がします。
研究で終わったことは言うまでもありませんが(笑)。
あれほど熱心に研究したことは、就職活動ですらなかったですね(キリッ!)。
主な登場キャラクターたち
- 藤崎詩織:幼なじみで学校のアイドル的存在。攻略最難関のラスボス。
- 虹野沙希:野球部マネージャー。初心者救済ポジション。
- 片桐彩子:クラスのムードメーカー的ギャル。男子の茶化しネタ常連。
- 鏡魅羅:芸術系のお姉さんキャラ。私はここに一直線。童貞パワー全開で突撃(笑)。
- 早乙女好雄:主人公の親友で情報屋。全プレイヤーが一度は頼った影の功労者。


高校生を虜にした“口説きゲー”の魔力
そんな私たちにとって、ときメモはただのゲームではなく青春そのものでした。
同じスクールカースト最下層(笑)の健全な同級生と、昼休みに延々とこんな会話をしていたのを覚えています。
「俺、藤崎詩織!」
「とるなよ!」
「お前は片桐彩子やろ!」
「そこ狙うか?」
……何の意味もない、しょうもないやり取り。
恥ずかしいけど、あれはあれで楽しい思い出です。
青春と黒歴史の狭間で
青春って、何もキラキラしたものじゃない。
思い出すだけで身もだえするほど恥ずかしく、苦いけれど──間違いなく今の自分を形成している大きな部分を占めるもの。
そして私の中の青春に、ときメモは確かに存在した……。
嫁さんと子供には言えませんが(笑)。
実写映画化という黒歴史
藤崎詩織役を演じたのは、のちに福山雅治さんの妻となる吹石一恵。
ただし映画の出来はかなり悲惨(笑)。

恋愛シミュレーションを実写化するのは、やっぱり無理があったのでしょうね。
レトロゲームとしての今
現在もレトロゲーマーの間では人気が高く、中古市場ではプレミア価格が付くことも。
攻略本やサントラCDも含めて、コレクター需要は根強いです。
まとめに代えて
「ときめきメモリアル」は、爆弾システムや電話デートといった独自の仕組みで男子を一喜一憂させ、定期テストより熱心に“恋愛”を研究させたゲームでした。
結果として110万本以上を売り上げ、関連グッズで100億円を稼ぎ、シリーズは20作以上に拡大。
数字が示す通り、これは単なる懐ゲーではなく、90年代を代表する文化現象。
そして──同世代の君。
あの時、誰を攻略しましたか?
今日のところは、以上!
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