【はじめに】メイン以外、記憶に残ってますか?
超RIZIN.4のメインカード、朝倉未来 vs クレベル・コイケ。
非常に盛り上がったようですね。個人的には金原正徳の試合のほうがグッときましたが。
さて、同大会では【ヘビー級】【フライ級】のトーナメントも組み込まれていました。
…ですが、はっきり言って皆さん、それを意識して観てましたか?
たぶん多くの人が「ワンマッチ」ぐらいの感覚で観ていたと思います。
トーナメントだと認識されていないのは、もはや“構造疲れ”のせいかもしれません。
【問題提起】トーナメント多すぎ問題、あると思います
正直、RIZINはトーナメントやりすぎです。
しかも、トーナメント王者とワンマッチ王者が併存してるという二重構造。
これって野球でいう「ペナント王者」と「CS王者」のモヤモヤに近い。
プロ野球は最終まで興行として盛り上がる、ということで納得感を得ましたが、
格闘技でこの仕組み、納得いきますか?
(ちなみに、私はいまだにCS王者不要論です←老害笑)

【歴史編】始まりはジャンプのあの作品──天下一武道会の衝撃
そもそも、なぜ日本はこんなにトーナメントが好きなのか?
それはもう、我々のDNAにジャンプ作品が刻み込まれているからでしょう。
- 『ドラゴンボール』の天下一武道会
- 『幽☆遊☆白書』の暗黒武術会
- 『シャーマンキング』のシャーマンファイト
- 『HUNTER×HUNTER』の天空闘技場〜GI編
- 『ラッキーマン』にすら謎のトーナメント(笑)
- そして格闘漫画の金字塔『修羅の門』も壮絶なトーナメント構成
ジャンプに限らず、“努力・友情・勝利”を描くにはトーナメントが都合が良いんですよね。
キャラも多く出せるし、勝ち負けのドラマも作りやすい。

【現実編】それを持ち込んだのが石井館長──天才か、罪人か?
そしてこのトーナメント構造を現実世界に持ち込んだのがK-1創始者・石井和義館長。

彼の天才性は認めざるを得ません。
- 年末にグランプリ決勝を据えるという「年間ストーリー構成」
- 前年王者だろうが新人だろうが関係ない「よーいドン!で全員トーナメント」
- 同じカードでも毎年ドラマがある、という見せ方の巧さ
この「全員参加のリセット構造」がうまく回ったことで、
当時はアーツ・バンナ・ホースト・ボンヤスキー・シュルト…毎年リマッチだらけでも視聴率が取れていました。
でもこの構図、もっても10年ぐらいなんだと思います。
実際初期K-1って実際皆さん飽きていましたよね。同じカードばかり見せられて・・・。
実際、プロボクシング、UFCといったビックプロモーションはワンマッチで王者を決めます。
それはトーナメントの弊害を知っているからだと思います。
【構造破綻】今のRIZINは“つぎはぎ型トーナメント”
一方、RIZINは中途半端です。
- 階級によってワンマッチ王者とトーナメント王者もいる
- しかもトーナメント王者に対し、挑戦者がワンマッチで現れる不条理
例えば、せっかく何試合も勝ち抜いてトーナメントを制した王者が、
次の大会でワンマッチファイターに敗れて王座交代──
いやいや、新王者、めちゃくちゃコスパ良くない?(笑)
この仕組み、格闘技の本質からずれている気がしませんか?
【改善提案】「構造をはっきりさせよう」
私の意見はシンプルです。
- ワンマッチでやるなら完全ワンマッチ主義
- トーナメントをやるなら初期K-1のように王者も含めて全員「よーいドン!」
どちらかにするべきです。ミックス興行は構造的に破綻します。
リマッチが多すぎるのも個人的には萎えポイント。
「またこのカードか…」が増えると、熱量はどうしても下がります。
【まとめ】我々は“物語”を観たい
結局、ファンが観たいのは「誰が強いか」だけじゃないんです。
- 何を賭けているのか
- どんな文脈で戦っているのか
- 勝利の意味に価値があるのか
そういう“物語の重み”があるからこそ、格闘技は人の心を打つ。
構造が曖昧だと、その重みも曖昧になる。
だからこそ、トーナメントなのかワンマッチなのか。そこははっきりしてほしい。
RIZINが次の10年を考えるなら、ここから始めるべきだと思う。
今日のところは、以上!
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