20年の会社員経験から自分が伸びた時の話をしよう──良い上司とマイクロマネジメント依存症の違い、という話。

サラリーマンの独り言

mutoです。

気づけばサラリーマン生活も20年。振り返ってみると、自分が「伸びたな」と感じた時や「組織に貢献できた」と思えた時には、必ずその背景に上司や先輩の存在がありました。

良い上司に出会えば伸びるし、逆にマイクロマネジメント依存症の上司に当たれば腐る。
今日はその両方を経験した立場から書いてみます。

部下を伸ばす上司の3つの特徴

① 自由にやらせてくれる

小さな失敗はどんどん経験させてもらえた。
致命傷にならない限りはOK。

自分で痛い目に合わないと、人はなかなか反省できません。
成功体験よりも失敗体験の方が学びが深い。

ユニクロの柳井正さんも著書『一勝九敗』で「10回挑戦して9回は失敗する」と語っています。
挑戦させ、失敗を許容する。これが一番伸びる環境でした。

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② 心理的安全性がある

会議や飲み会で「余計なこと言ったらまずいかな」と気を遣う環境では力を発揮できません。

逆に「自由に発言していい」という雰囲気の中では、のびのびと意見を言え、その結果チーム全体の成果も上がった。
心理的安全性があるかどうかで、組織力は本当に変わります。

③ 加点方式で評価してくれる

どんなに頑張っても成果が出ない時期があります。
そんな時でも「やるべきことをやった」というプロセスを評価してくれる上司に出会えた時、自分は大きく伸びました。

直接成果につながらない自己研鑽や努力を認めてもらえた経験は、今でも忘れられません。

逆に伸びなかった時──マイクロマネジメント依存症の上司

一方で、自分が腐った時期もありました。
それはマイクロマネジメントを繰り返す上司の下にいた時です。

正直言うと、あれは依存症です。
部下の一挙手一投足に口を出さずにいられない。
自分は細かいところまで気づけていると信じ込んでいる。
マウントを取らずにはいられない。

そして残念ながら、そういう人は変わりません。依存症だからです。

直近だとコロナの時期にそういう上司に当たりました。
本当に最悪でしたね。

その時、私はコロナを利用してリモートと称して全ての仕事を放棄して家に引きこもり、小説を読み漁っていました。
覚えているのは加藤廣の『信長の棺』。
よっぽど仕事が嫌だったんでしょうね。タイトルまで鮮明に覚えています。

「そんなことしてたら仕事が止まるんじゃないの?」と思いますか?
大丈夫です。そういう上司がきちんと仕事を止めてくれています。
あなたが働かなくても会社は回ります。
むしろ、あなたの存在はそれほど大きくない(笑)。私が保証します。

だから、もしそういう上司に当たったら時間をかけるだけ無駄。

  • 部署異動を願い出る
  • リモートを決め込む
  • 最悪の場合は転職する

早めに距離を取り、自分が伸びる環境に身を置くべきです。

今の自分が意識していること

今は自分もマネージャーの立場です。
だからこそ「自由にやらせる」「心理的安全性を作る」「加点方式で評価する」──この3つを忘れないようにしています。

あれこれ口を出さず、失敗も含めて経験させる。
致命傷にならない限りはOKとする。

これこそが、人を伸ばすマネジメントの極意だと思っています。

そして、その考えを端的に表しているのが、山本五十六の言葉です。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

この言葉は、本当にマネジメントのすべてを表していると思います。

今日のところは、以上!

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