君はミラクルジャイアンツ童夢くんを知っているか? ー今となっては(少々)クレイジーな球団マーケティングが通用した時代、という話

君は○○を知っているか!

mutoです。

「かっとばせ キヨハラ君」に続く野球ネタです。

まずは、客観的な説明から

ミラクルジャイアンツ童夢くんは、
石ノ森章太郎による野球漫画で、
1989年から1992年にかけて連載され、のちにアニメ化もされました。

主人公は、小学生の天才ピッチャー・童夢。
彼がプロ野球・**読売ジャイアンツ**に所属し、
実在のプロ野球選手たちと同じグラウンドに立つ、
という設定が最大の特徴です。

小学生が、巨人の一軍で投げるという設定

小学生ピッチャーが、
巨人軍の一軍選手として登録される。

チームメイトは中畑、原、クロマティ。
対戦相手には落合博満(!)といった、
当時の一流打者が普通に名を連ねます。

ただし、小学生なので
夜8時には家に帰らなければならない。

この一点で、
現実とファンタジーが、かなり強引に接合されます。

冷静に考えれば、
相当無茶な設定です。

なぜ、これが成立してしまったのか

理由は、わりとはっきりしています。

当時のジャイアンツは、
まだ球団として
「球界の盟主」たる存在感を色濃く残していた時代でした。

  • 地上波ゴールデン=巨人戦
  • 他球団は常に“挑戦者”
  • 巨人=プロ野球そのもの、という空気

そしてもう一つ。

今ほど
情報リテラシーが厳しく問われることもなく、
メディアと受け手の距離が、
良くも悪くも近かった平成初期

そうした環境だったからこそ、
アニメという電波媒体を通じて、
特定球団の世界観を、
ここまで強く子ども向けに展開することができた。

ミラクルジャイアンツ童夢くんは、
巨人という存在がまだ「疑われる前」に持っていた影響力と、
情報環境がゆるやかだった時代背景が重なって成立した、
最後の球団マーケティングだったのかもしれません。

令和の感覚で見ると、少し背筋が寒い

令和の今、この作品を見ると、
「やりすぎ」という言葉では、正直足りません。

少し恐怖すら感じます。

アニメという電波媒体を通じて、
小学生という最も感受性の高い層に、
特定球団を「当たり前の存在」として刷り込む。

控えめに言っても、
これは単なる作品づくりやプロモーションを
超えているように見えます。

ただし、
それを今さら善悪で裁くつもりはありません。

それが可能だった時代であり、
それを本気でやり切れるだけの影響力が、
当時のジャイアンツには確かにあった。
それだけの話です。

虎党少年としては、正直つらかった

ちなみに私は、
童夢くんより少し下の世代です。

そして当時、
根っからのタイガースファンでした。

地方在住で、東京ドームにも行ったことがない。

そんな少年にとって、この漫画の設定は
正直、憎くて仕方ありませんでした。

だから童夢くんの魔球より、
ライバルが投げる
メロディーボール推しでした。

ひねくれています。
でも、それでいいと思っています。

人生は変えなかった。でも、忘れられない

「キャプテン翼」を見て
プロサッカー選手になった、という話は
世界中にあります。

一方で、「ミラクルジャイアンツ 童夢くん」を見て
プロ野球選手を目指した、という話は
私は知りません。

ざまぁみろ!(笑)

それでも、この作品は強烈に記憶に残る。

ミラクルジャイアンツ童夢くんは、
巨人が球界の盟主だった時代と、
情報リテラシーがまだ緩かった平成初期が交差した場所に生まれた、
今となっては(少々)クレイジーな、
昭和〜平成の置き土産なのだと思います。

今日のところは、以上!

コメント

タイトルとURLをコピーしました