2025年9月14日、名古屋IGアリーナ。世界が震撼した一夜でした。
スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥選手(31勝0敗27KO)が、元WBA・IBF統一王者のムロドジョン・アフマダリエフ(通称MJ)選手を 3-0の判定(118-110、118-110、117-111) で撃破。
試合はKOこそなかったものの、内容はまさに「完封」。
世界トップ級ファイターを完全に支配し、モンスターの恐ろしさを改めて世界に知らしめました。
KOよりも残酷な「判定完封」
KOは一撃の鮮烈さで観客を魅了しますが、判定完封はもっと残酷です。
MJ選手は14勝2敗(11KO)という実績を誇る実力者で、かつては世界二冠王者。
そのトップ選手が、何もできず12ラウンドを終えた事実。
これこそ「何度やっても勝てない」という現実を相手に突きつける究極の勝ち方ではないでしょうか。
肉体的はもとより、心理的に完全に制圧した、ということです。
控えめに言ってMJの今後が心配・・・。
ネリ戦ダウンを払拭。進化し続けるモンスター
5月のルイス・ネリ戦でキャリア初ダウンを喫し、「ピークを過ぎたのでは?」という声もあった井上選手。
実は私もそう思っていました。
しかし今回のMJ戦はそんな雑音を一掃しました。
冷静な試合運び、攻防一体のバランス、そして相手の強みを消す技術。
31戦無敗のモンスターが、さらに完成度を高めていることを証明した一夜でした。
クロフォードの快挙とPFP議論
同日、テレンス・クロフォード選手がサウル“カネロ”アルバレス選手に判定勝利し、5階級制覇&3階級での四団体統一王者という前人未踏の偉業を達成しました。

PFP1位はクロフォードが握る可能性が高いですが、PFPはあくまで“人気投票のような指標”。
井上選手はそんな議論を超え、世界のボクシングシーンを支配する“唯一無二の存在”であることを証明しています。
というか、PFP、もうやめればいいのに。もしくは引退した選手だけでやるとか。(笑)
中谷潤人・那須川天心への“無言のメッセージ”
次戦の挑戦が見込まれる中谷潤人選手。
今回のMJ戦を見て、「残虐な挑戦」とさえ感じるファンも多いでしょう。
さらに、とあるイベント内で挑戦の意志を示した那須川天心選手にとっても、このパフォーマンスはまさに冷や水。

「お前、これでもまだ言うか?」と言わんばかりの圧倒的な勝利でした。
世界の計量級ボクサーたちは、この夜「同時代に井上尚弥という世界の至宝がいる」という事実を嫌というほど痛感したはずです。
今日のところは、以上!
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