サウナ歴20年の私が“極まらなくなった”──ととのいイップスとの戦いと、完全復活へのロードマップ

サラリーマンの独り言

mutoです。

私は20代のころから、もう20年以上サウナに通い続けてきました。
出張先のホテルを選ぶ条件は「朝食が美味しい」「駅チカ」などではなく、ただ一つ、サウナがあるかどうか。
多少料金が高くなっても迷わず自腹でサウナ付きホテルを選び、むしろそれが出張のモチベーションになっていたほどです。

今でこそビジネスホテルが主流ですが、昔はカプセルホテルこそが私の聖地でした。


カプセルに身を沈める瞬間は「寝る準備」ではなく、「極まった脳を静かに冷蔵保存する儀式」だったのです。

そして私は断言します。
私は“サウナブーム以降のサウナー”ではありません。
「サ活」「ととのう」「オロポ」という言葉が日本に登場する前から、私はすでにサウナを通じて“合法的にトぶ快楽”を知っていたのです。


いわゆる原サウナー第一世代、いや、サウナジャンキーと呼ばれても構わない側の人間です。

■「整う」ではなく「極まる」──これが私の基準

「整う」という表現を初めて聞いたとき、正直ピンときませんでした。
私が求めているのは、もっと先にある**“極まる感覚”**です。

サウナ室で汗が吹き出し、心臓が暴れ、
水風呂で魂が外に抜け、
外気浴で視界がフワッと白くなり、
自分という存在が一瞬どこかに溶ける。

この瞬間のことを、私はずっと「極まった」と表現してきました。

『アル中ワンダーランド』で有名な漫画家・まんしゅうきつこ氏がとあるインタビューでこう語っていました。

「サウナは合法的にラリれる」

この一文を最初に読んだとき、私は膝を打ちました。


ああ、これは私の気持ちを言語化してくれた、と。

■それなのに──ここ数年、極まらなくなった

しかし最近、異変が起こりました。

サウナには入る。発汗もする。水風呂も冷たい。外気浴も気持ちいい。
だが、あの“極まる瞬間”がやってこない。

脳が飛ばない。視界が揺れない。時間が一瞬止まるあの境地に入れない。
つまり、極まらない。

これは私にとって、単なる不調ではありません。
アイデンティティの揺らぎです。

野球の世界には「イップス」という現象があります。トップ選手がある日突然、キャッチボールができなくなる。普段なら自然にできる動作が、脳のどこかで拒否される。

私にとって「ととのいイップス」とは、まさにそれです。
サウナこそが人生の核だったのに、突然その核が消えてしまったような感覚

■なぜ極まらなくなるのか?(ととのいイップスの正体)

調べたところによると、ととのいイップスには主に以下の3つの原因があると言われています。
そしてこれは、私の体験とも驚くほど一致しています。

●1. 脳の耐性(報酬系が慣れてしまった)

何事も繰り返すと脳は「それは非日常ではなく日常」と認識し、快楽物質の放出を抑制します。
つまり、サウナが「刺激」ではなく「いつもの習慣」になってしまった。

●2. 「今日こそ極まりたい」という期待が快感を阻害する

脳科学の「報酬予測誤差理論」によれば、期待値が高いほど快感は感じにくくなります。
つまり、「整おう」と意識するほど整わないのは、仕組み上当然なのです。

●3. 自律神経の振れ幅が小さくなる

サウナ慣れすると、交感神経→副交感神経への切り替え幅が小さくなります。
振れ幅が小さい=“脳のジェットコースター”が低くなり、極まるほどの快感が発生しなくなります。

■どうすれば「極まり」が戻るのか?(ととのいイップス克服法)

① サウナ断食(自律神経のリセット)

2~3週間サウナを断つことで、脳が再びサウナを“非日常刺激”として認識し直します。
実際に私も試し、3週間ぶりのサウナで久々に脳がスーッと浮き、足元が軽くなる感覚を取り戻しました。

② 温冷ルーティンを崩す

いつもの10分→1分→5分ではなく、
4分→30秒→3分を高頻度で回す、低温サウナから入るなど、「脳に違和感を与えること」が重要です。

③ 極端な刺激を取り入れる(100℃超+10℃以下の水風呂など)

調べたところによると、刺激が極端になるほど自律神経の振れ幅が広がり、強烈な快感を生むとされています。
私も100℃サウナ+8℃水風呂の施設で、久々に視界が白くなり“合法的に浮上”しました。

④ 「極まろうとしない」マインドセット

不思議なことに、「今日は整わなくてもいい」と思って入ると、逆に深い極まりが訪れることがあります。
これは「期待の放棄が脳の抑制を解除する」ためと考えられています。

⑤ サウナ以外の自律神経刺激を取り入れる

冷水シャワー、HIIT(短時間高強度運動)、呼吸法などで自律神経を日常的に揺さぶっておくと、サウナでの反応が再び鋭くなります。

■結論──ととのいイップスは「終わり」ではない

ととのいが来なくなると、不安になります。
「私はもう二度と極まれないのか?」
「サウナに魂を捧げてきた人生は終わるのか?」
私も何度もそう思いました。

しかし、断言できます。

ととのいイップスは、終わりではなく、次のステージへの入口です。

極まらなくなったのは、サウナがあなたの身体にとって“当たり前”になりすぎた証拠。
つまり、それだけサウナと深く同化したということです。

いわば「免許皆伝」

サウナ側から「お前、もう俺をただの娯楽として使う段階は終わったぞ」と肩を叩かれたようなものです。

これからは、サウナを「快感を得るための道具」ではなく、
**「身体と精神の奥底と対話する空間」**として捉え直す段階に入ったのです。

ととのいは消えたのではない。
あなたが、より深い場所に進んだだけです。

ととのわなくなったのは終わりではない。
それは「次の扉が開いた音」だ。
私たちは今、サウナを“消費する段階”から、“対話する段階”へと進化したのだ。
……そう考えると、極まらなくなったことすら、むしろ誇らしく感じませんか?

さぁ同志よ、次のセットへ行こうじゃありませんか。
今日のところは以上!また水風呂で会いましょう。

ちなみに他、サウナ関係の記事はこちら。

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