mutoです。
アマゾンプライムで見る事が出来る、おすすめの映画を紹介するシリーズ。
ちなみに紹介するタイトルは、確かに私がアマゾンプライムで見たものなのですが、常にアマゾンプライムで見る事が出来るわけではない旨、ご了承ください。
第3回は「ヴィンセントがおしえてくれたこと」
本当の人の価値とは何なのか、それを見つける為にはどうすればよいのか。
この映画を見ると、そんなことを学ぶ事が出来ます。
あらすじ ※ネタバレは、あまり含まれないと思う・・・
ギャンブル、お酒、女性におぼれるヴィンセントはいわゆる筋金入りの不良ジジイ。
乱れに乱れた生活の結果、当然台所事情も苦しく、首が回らない状態。
そんなヴィンセントの家の隣にシングルマザーのマギー、子供のオリヴァー親子が引っ越してきます。
引っ越し業者のミスにより、ヴィンセントの家のエクステリアが破損してしまう事故を発端に、ヴィンセントから口汚くののしられ、破損部分の修繕費を請求されるマギー親子。
「最悪の隣人がいる家に引っ越してきてしまった・・・」マギーは思わずそう思ってしまった。
体が小さいオリヴァーは、転校先の学校でいじめにあう毎日。
ある日、学校のいじめっ子に自宅のカギを隠され家に入れなくなってしまったオリヴァーは、マギーが返ってくるまでの間、仕方なくヴィンセントの家で過ごすことになった。
当初はオリヴァーを預かる事に不満たらたらのヴィンセントであったが、マギーからお世話代としてお金がもらえる交渉をまとめ、その日からオリヴァーは放課後をヴィンセントと共に過ごすことになる。
純粋無垢な少年オリヴァーと、不良ジジイのヴィンセントの不思議な交流が始まる・・・。
感想
人の本当の価値は、決して表面だけでは判断してはいけない。
誰だってそんなことは分かっているのに、どうしても人は分かりやすい表面を見ただけでその人を判断しがちです。
残念ですが、この傾向は年齢を重ねるにしたがって強くなるような気がします。
勿論、私も含めての話です。
そして、一旦張られた良くないレッテルはなかなか剥がせないもの。
いつしか、そんな良くないレッテルを張られた人はそっぽを向いてしまい、距離を取ってしまう・・・。
人間関係の悪循環って、こうやって生じてしまうものです。
しっかりとその人と付き合い、向き合った上で良いところを探す努力をしなければならない。
分かっているけれどなかなかできない事の重要性を改めて学べました。
後、この映画の本質のテーマとは少し異なりますが、私が痛感した事を一つ。
この映画のラストで、オリヴァーが学校の講堂で多くの人に対してスピーチをする場面が出てきます。
おそらく小学校3年生ぐらいという設定だと思うのですが、それはそれは立派に自分の考えをスピーチをします。
おそらくアメリカ初頭教育に組み込まれているであろう、この、人前で「自分の考え」をスピーチするカリキュラムは本当に素晴らしいと思いました。
日本の教育でも、人前で発表する事はあると思うのですが、たいていそれは「自分の考え」ではなく、「他人の意見の朗読」である場合が多い気がします。
日本人は欧米人と比較して、自分の考えをきちんと伝えることが苦手であると言われています。
残念ですが、私もそれほど得意ではありません。
勿論、個人の能力や努力の結果もあると思うのですが、教育システムとして「自分の考えを発表する場」を作り上げ、経験を積ませることは今後の日本の初等教育には必須であると感じました。
「人の価値」を改めて見直す道徳と、「自分の考え」をしっかりと伝える教育の大切さが分かった良作です。
今日のところは、以上!
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