■阪神ファンの皆さま、まずはおめでとうございます
いや〜、やりましたね。
あの藤川球児が監督1年目で「アレ」達成。
現役時代、火の玉ストレートで鳴らした男が、今度は采配でも火の玉ぶち込んできたのだからお見事です。
しかし、それ以上にメディアで盛り上がっていたのが、例の“道頓堀飛び込み問題”。
飛んだ、映った、怒られた──この繰り返し。
さすがに、そろそろツッコミを入れておきたくなりました。
■その①:なんで大阪・道頓堀? 阪神の本拠地は兵庫やで
これ、毎度のことながら強烈に違和感あるんです。
阪神タイガースの本拠地は兵庫県西宮市にある甲子園球場。
それなのに、祝勝会の舞台はなぜか大阪市の道頓堀。

これ、県をまたいでるんですよ。
あえて他チームで例えるなら、
「巨人が日本一!よし、みんなで横浜港に飛び込もうぜ!」
くらいのズレ感。
それがなぜか“関西では当たり前”として全国に報道されている。
こうして「阪神=大阪」みたいな図式が、既成事実化していくわけです。
違うから・・・・。
■その②:報道するから飛び込むんちゃうの?

毎回言われる「飛び込みは危険です!」という注意喚起。
そらそうなんですけど、
それ以上に気になるのが、報道自体が飛び込みを煽っているんじゃないかということ。
テレビやネットが「飛び込んだ様子」を面白おかしく取り上げる。
結果、「道頓堀に飛び込めば目立てる」って構造が毎年出来上がる。
これはもう、「注意喚起の皮をかぶったプロモーション動画」ですよ。
飛び込み映像をニュースにしなければ、
たぶん誰も飛び込まなくなるんじゃないですかね。
■その③:「飛び込み=悪」論はわかるけど、そろそろ“愚行権”って概念も語ろうや
「病気になる」
「骨折する」
「周囲に迷惑がかかる」
…全部わかります。
正論です。何一つ間違っていません。
でも、一方で思うのです。
**“飛び込みたい奴が勝手に飛び込む”という自由もあるんじゃないか?**と。
「愚行権」って言葉、ご存じですか?
他人に迷惑をかけない範囲で、バカな行為をする自由のことです。
たとえば真冬にTシャツ短パンで富士山に登ろうが、
365日納豆だけで生活しようが、
自分の身体と人生に責任を持てるならそれも“自由”のはず。
ただし、飛び込んで溺れたあとに「助けて〜」はナシです。
救急車を呼ばせるなら、それはもう“他人の自由”を侵してる。
飛び込むなら「そこまでの覚悟があるのか?」って話なんですよね。
■その④:阪神が勝とうが、全く心が動かない関西人もいる
全国の皆さんに声を大にして伝えたい。
阪神が勝っても1ミリも興奮しない関西人、普通にいます。
はい。私です。
“関西人はみんな阪神ファン”という前提で話されるのが、地味にしんどい。
そりゃ、地元が盛り上がってるのは見てて楽しいですよ。
阪神電車も黄色と黒に染まって、沿線のポスターも祭りムード。
でも私は、「ふ〜ん。よかったね」くらいの温度感。
ニュースで「関西中が歓喜の渦!」みたいに報じられると、
思わず「いや、全然…」ってテレビにツッコミたくなること、正直あります。
■せめて報道のテンションと“現場”のズレには気づいてほしい
阪神優勝の熱気。
飛び込む人たちのテンション。
全国ネットが盛り上げる報道のノリ。
そこに違和感を持つ人たちの声って、たぶんあまり届いていない。
でも実際には、
**「冷静な阪神ファン」もいれば、「阪神に興味がない関西人」もいて、「報道を白けた目で見てる視聴者」**もいるわけです。
全員が「うおおおお!!!」じゃないこと。
そのグラデーションを、ちゃんと拾ってほしいなと、願わずにはいられません。
今日のところは、以上!
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