【リング禍の連鎖】プロボクシングで続く悲劇──水抜き減量はもう限界だろ!、という話

サラリーマンの独り言
Hanging boxing gloves. Very low key and heavy shadows

同じ日に2人亡くなるなんて、普通じゃない

先日、プロボクシングの同日興行で2人の選手が試合後に開頭手術。
そして、どちらも帰らぬ人となりました。

これ…普通じゃないです。

【ボクシング】浦川大将さんが死去 28歳 8月2日の試合後に急性硬膜下血腫のため開頭手術 同一興行で2人リング禍の異常事態
プロボクシングの日本ライト級4位の浦川大将さん(帝拳)が9日午後10時31分、東京都内の病院で死去した。28歳だった。日本ボクシングコミッション(JBC)が1…


格闘技を30年以上見続けてきた格オタとしても、これは「異常事態」としか言いようがない。

しかも、元世界王者の重岡銀次郎選手も、つい最近開頭手術を受けてまだ回復のニュースは無く。

https://www.chunichi.co.jp/article/1096181
こういうニュースが立て続けに流れてくること自体、もう危険信号が鳴りっぱなしだと思います。

過去も同じような記事を書きましたが、格オタとして警鐘を鳴らすべく

新たに書いてみました。


原因は本当に“パンチ力アップ”だけか?

事故の原因としてよく言われるのは大きく2つ。

  • 筋トレや競技の研究が進み、選手の出力(パンチ力)が上がった
  • 過度な「水抜き減量」が当たり前になっている

どちらも無関係ではないでしょうが、ここ数年の事故の頻度を考えると、個人的には後者の影響がデカいと思っています。


水抜き減量は昔からあったが…

ここからはあくまで推測ですが、おそらく過度な水抜き減量は昔から方法として存在していたはずです。
それこそ『あしたのジョー』で力石徹がやっていたように。

力石、水

ただ、昔は限られた世界の中で行われていたそれが、今はYouTubeなどで一般公開されてしまっている。
「長期間の減量の苦しみ」よりも「短期間で一気に水を抜いて計量をクリアする」方法が、誰でも知ることができる時代になった。

【超RIZIN.4】 水抜きから8キロのリカバリーに密着!!


そして選手たちがそれを取り入れた結果、こういう事故が頻発しているんじゃないか…そう思えてなりません。

時代といえば時代ですが、だからこそ怖い。


UFC発の水抜き文化とボクシングの危うさ

水抜き減量は、UFCをはじめとする総合格闘技で広まったとも言われています。
コナー・マクレガーもガッツリやってました。

コナー・マクレガー – UFCファイターの試合前の水抜き減量が地獄すぎる😓 | マクレガー・フォーエバー | Netflix Japan

ただ、MMAはボクシングと違って、締め技や関節技で終わる試合も多く、最大5R。
ボクシングは12R、しかも厚手のグローブで延々と頭部を打ち合います。

医学的にも、水抜きで脳のクッション役である脳脊髄液が減ると、急性硬膜下血腫のリスクが跳ね上がるとされています。
そして最悪なのは、もし事故が起これば、倒れた選手本人だけでなく、対戦相手にも一生消えない心理的ダメージを負わせること。
勝ったはずの選手が、その勝利を一生「十字架」として背負うことになるのです。


ファンだからこそ言えること

私はあくまでファンであり、プレイヤーではありません。
でも、だからこそ冷静に言えることがあります。

ボクシングの水抜き減量は、危険すぎる。
(もちろんMMAが安全という話ではありません)

日本のボクシング界は、『あしたのジョー』の影響もあってか、「限界まで減量して根性でリングに立つ」文化が根強い。
でも、それは選手生命だけじゃなく、命そのものを削る行為です。

水抜き減量の危険性については、ONEが導入したハイドレーションテストと減量リスクでも触れられています。


もし本当に格闘技を愛しているなら

このスポーツを未来につなぐために、ファン、選手、セコンド、プロモーター、コミッショナー、OB…全方位で議論するべき時です。
JBC(日本ボクシングコミッション)も、ハイドレーションテスト減量幅の上限規制など、本気で命を守るルールを作るべきです。
選手も「命を削る減量」から「安全に戦える準備」へシフトするべきです。


命あってこその格闘技

命があるからこそ、試合があり、感動が生まれ、歴史が作られます。
命を削って勝つ時代は、もう終わらせないといけない。
過度な減量文化は、格闘技そのものを壊しかねません。

本気で変える時が来ています。

今日のところは、以上!


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