mutoです。
衝撃的なニュースが飛び込んできました。
元関脇・寺尾常史(錣山親方)が2024年12月、60歳の若さで逝去されました。
現役時代から“二枚目力士”として愛された方だけに、多くの相撲ファンにとって寂しい知らせとなったことでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
小兵ながらも大人気──寺尾の戦績と魅力
寺尾関は1959年1月生まれ、鹿児島県出身。
現役時代の身長は183cm、体重は120kg前後と、当時の幕内力士としては小兵に分類されました。
しかし、俊敏な立ち合いと回転の速い突っ張りを武器に、土俵際でも粘り強い取り口を見せてファンを魅了しました。
- 最高位:関脇
- 通算成績:860勝938敗21休
- 三賞:敢闘賞5回・技能賞2回
- 金星:6個(千代の富士などからも勝利)
父は元関脇鶴ヶ嶺、兄たちも関取経験者という相撲一家の三男坊として知られ、相撲界でも屈指のイケメン力士としてアイドル的な人気を誇りました。

ファミコン化されるほどのスター力士
1980年代後半〜90年代初頭は相撲ブームの真っ只中。
千代の富士、霧島、旭豊、そして寺尾──筋肉質で端正な顔立ちの力士が揃い、相撲人気は社会現象化しました。
そんな中、寺尾はファミコンソフト『寺尾のどすこい大相撲』に登場!
横綱経験のない力士がゲーム化されるのは異例であり、当時の人気ぶりが伺えます。

似顔絵、全然似ていない(笑)
ちゃんこ屋「相撲茶屋寺尾」
引退後は親方として後進を指導しながら、東京・両国で**「相撲茶屋寺尾」**をオープン。
力士時代のエピソードを感じながらちゃんこ鍋を楽しめる店としてファンに愛されてきました。
(詳細はこちら→相撲茶屋寺尾公式サイト)
力士大型化の時代に消えた“筋肉質なヒーロー像”
現代相撲では190cm超・150kg以上が当たり前の時代。
寺尾のような“筋肉質でスピードのある力士”はほぼ見かけなくなりました。
重量化が進む相撲界において、彼のようなスタイルは一層輝きを増して感じられます。
「力士は巨漢でなければならない」という常識に一石を投じた存在でもありました。
ファン目線での一言
寺尾関の土俵際の粘り、突っ張り合いの迫力、そして甘いマスク。
あの姿は、相撲を“競技”ではなく“エンターテインメント”として楽しませてくれた象徴でした。
こうした力士がいた時代を知っていることが、少し誇らしくもあります。
今でもYouTubeで彼の取り組みを見返すたびに、往年の相撲熱が蘇ります。
寺尾関は、地位や記録を超えて“時代の象徴”だったと思います。
大相撲の世界であれほど観客を熱くさせ、女性ファンの心をつかみ、ゲームにまでなった力士はいません。
令和の今、あの頃の筋肉質でスピード感ある力士像はすっかり姿を消しましたが──だからこそ寺尾という存在は今も輝きを増して感じられます。
土俵際での粘りや闘志をもう一度映像で観ると、「あぁ、やっぱりカッコいい力士だったな」としみじみ思わされます。
ただ強いだけではない、“スター”としての力士。
寺尾はその最後の世代を体現した人だったのかもしれません。
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