【武道の真実】「礼に始まり礼に終わる」って本当に特別なの?、という話

サラリーマンの独り言

Mutoです。

日本人って武道が好きですよね。

柔道や剣道はいまだに学校の体育で取り入れられていて、その理由としてよく言われるのが

「武道は礼に始まり礼に終わるから、教育に良い」

というフレーズ。
でも正直、これを聞くたびにモヤっとするんですよ。

礼なんて他のスポーツでもやる

確かに、柔道や剣道の試合では必ず最初と最後に礼をします。
これは間違いないです。

ただ、冷静に考えてみるとサッカーでも野球でもテニスでも、試合の前後に握手や礼をしますよね?
「礼に始まり礼に終わる」って、武道だけの専売特許じゃなくて、スポーツ全般のマナーじゃないですか。

礼=人格者になる…わけでもない

そして、「礼をするから人格形成に役立つ」という話も、どうにも怪しい。
もし本当にそうなら、武道経験者で不祥事を起こす人なんて存在しないはずです。

でも実際には、五輪競技である柔道のオリンピアンの中にも犯罪に関与してしまった人はいますし、某空手団体なんか、ねぇ…(笑)。
きれいごとでは片付けられない現実があります。

私自身も剣道をたしなんできましたが、正直「この先生、人格的にどうなんだろう?」と首をかしげる残念な指導者に出会ったこともあります。
それに偉そうに書いてはいますが、私だって人格的に褒められるような人間じゃないことは十分承知しています。

一応の補足ですが、私は剣道五段を取得しています。
武道の世界では三段までは“初心者”とされるくらいなので、少なくとも「一応やってきた人間」として語る資格はあると思っています。

つまり、「礼」と「人間性」をイコールでつなげるのは、やっぱり無理があるんです。

武道の良さはちゃんとある

もちろん、武道そのものを否定したいわけじゃありません。
剣道を通じて得られた集中力や体の使い方、精神面での強さなど、他のスポーツでは得にくいものがあるのも事実です。

だからこそ学生には一度は触れてほしいと思っています。

ただね、「武道は礼に始まり礼に終わるから偉い!」って他の競技にマウント取るような人がいたら、むしろその人こそ礼を理解してないんじゃないかな、と。

今日のところは、以上!

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